ロボット相撲全国大会・世界大会が両国国技館で開催されました!【ロボット相撲大会】

robotsumo-2014
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相撲の聖地・両国国技館でロボットたちが大熱戦!

12月14日(日)、東京都墨田区の両国国技館で「全日本ロボット相撲全国大会」「INTERNATIONAL ROBOT SUMO TOURNAMENT2014」が同時開催されました。

「全日本ロボット相撲全国大会」は、富士ソフト株式会社によって1990年から開催されており、今回で26回目を数える歴史あるロボット競技大会です。「ロボット作りを通して『ものづくり』の楽しさを知ってもらう場を提供すること」を目的に発足された全国大会でしたが、今年第一回の世界大会も同時開催されたことで、両国国技館には多くの海外勢も集結する世界規模の大会となりました。両国国技館で開催されるというのがとても粋ですよね!

ロボット相撲大会 会場の様子
競技には、自動的に動くプログラムを内蔵した「自立型」と、ラジコン操縦で動かす「ラジコン型」の2つの部門があり、どちらも対戦相手を土俵から押し出すことで勝敗が決します。試合は3本勝負の2本先取。世界大会に先駆け、まずは午前の部にて「全日本ロボット相撲全国大会」が開催されました。全国の地区予選を勝ち上がってきた自立型・ラジコン型それぞれ32台が集結し、参加総数993台の頂点を目指して熱い戦いが繰り広げられました。果たして結果は!?


自立型部門、日本一は「年金生活3号」!

自立型部門の面白さは、試合開始前に作戦を決めるため、試合開始後は操縦などが一切できないところにあります。それ故様々なドラマが生まれる部門でもあり、ときには笑いが起きたり、拍手がわき起こったりと、素晴らしい瞬間を提供してくれます。
その自立型の競技部門で優勝したのは、「年金生活3号」という変わったネーミングのロボットでした!

年金生活3号開発の田村成世さん

年金生活3号開発の田村成世さん

開発したのは田村成世さん、なんと御年71歳! 強靭な馬力で、他のロボットに押されることなく、圧倒的なパワーで押し返すという横綱相撲。今年で3年連続の優勝でした! とても強かったです。田村さんには優勝賞金100万円が贈呈されました。


ラジコン型部門は高校生が王者に!

ラジコン型部門は、その名の通り、試合開始とともにロボットをコントローラーで操縦し対戦相手を土俵の外へと押し出します。スピードがとても早いため操縦のテクニックとロボットのパワー、作戦が問われます。

ロボット相撲の様子

ロボット相撲 対戦の様子

そのラジコン部門で優勝したのは「毘沙門零(びしゃもんぜろ)」というロボットを開発した大分県立大分工業高等学校の「未来ロボット工学研究部」に所属する高校生チーム、橋爪優明君と佐藤力也君でした! 素晴らしい初速とパワーで対戦相手を次々に場外へと押し出していく様は圧巻でした。

優勝した、自立型日本王者の「年金生活3号」とラジコン型日本王者の「毘沙門零」は、午後に行われる世界大会へと駒を進めました。


高校生チームが世界一の座に!

午後から行われた世界大会「INTERNATIONAL ROBOT SUMO TOURNAMENT2014」には、世界11カ国から合計48台のロボットがエントリーしました。

試合を観戦する外国人の方々から各国の言葉で声援が送られ、午前に行われた全国大会とはまた違った、グローバルな雰囲気を醸し出していました。

自立型日本代表の「年金生活3号」は惜しくも準決勝で敗れましたが、3位決定戦に勝利し3位入賞を果たしました! 試合後に対戦相手の開発者が「年金生活3号」の構造を食い入るように勉強している様子がとても印象的でした。 次回大会では更に強力なライバルが沢山出現しそうですね!

自立型の決勝はラトビアvsトルコの一戦。 会場中の多くの来場者が見つめる中、大熱戦を繰り広げました。


お互い1ポイントずつを取り合って迎えた第3戦、動画奥側のトルコチームの右側に回り込んだ手前側ラトビアチームがそのまま押し出し、優勝! 試合後には大歓声が送られました。

自立型優勝のラトビアチーム

自立型優勝のラトビアチーム

一方、ラジコン型日本代表の「毘沙門零」は順調に決勝へと駒を進めました。決勝の相手はメキシコ代表チーム。毘沙門零は2本先取の戦いで、1度も負けることなく2連勝で世界一の座に輝きました!

ラジコン型世界一に輝いた、橋爪優明君と佐藤力也君

ラジコン型世界一に輝いた、橋爪優明君と佐藤力也君

試合後のインタビューでは、「日本一を狙っていたら世界一にもなれたのでとても嬉しいです」という高校生らしいコメントも。将来が大いに期待されるお二人でした!


まとめ

午前におこなわれた全日本ロボット相撲全国大会は、予選からかなりハイレベルな戦いが繰り広げられおり、日本の技術者のレベルの高さを窺い知ることができました。また、午後からおこなわれた世界大会は午前中とはまた違った面白さがあり、違う文化・言語でありながら、同じ競技を同じルールに則って正々堂々と戦う様子は、さながら人間同士の国際的なスポーツ大会のようでした。

安倍首相が、2020年にロボットオリンピックを開催したいということをおっしゃっていましたが、開催された暁にはロボット相撲が競技に加えられたら一層盛り上がること間違いないと思います。 主催の富士ソフトさんには、今後の更なる発展で世界中を巻き込んでいってもらいたいですね!


About the author / 

望月 亮輔
望月 亮輔

1988年生まれ、静岡県出身。ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。

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