軍用四足歩行ロボット「BigDog(ビッグドッグ)」シリーズ【ボストン・ダイナミクス】

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独特な見た目と強靭な体

BigDogシリーズは米ボストン・ダイナミクス社が改良を重ね開発している四足歩行ロボットです。初代の「BigDog」をはじめ、「LittleDog」や政府から開発費を調達したと言われる「LS3」、最新作の「Spot」がBigDogシリーズと呼ばれています。

◯ボストン・ダイナミクス社とは
アメリカ・マサチューセッツ州に本社を持ち、設立当初は3Dシミュレーションを用いた米海軍用のトレーニングビデオを作成していたが、現在ではBigDogや人型ロボットアトラスなどの軍事向けロボットの研究開発を主としている。2013年12月にGoogle社のロボティクスプロジェクトのため買収されている。



BigDogは、一見向かい合った人が足踏みをしているようにも見え、一時期「キモチ悪い」と話題になりました。しかし、この外見からは想像できないほどパワフルな能力を持ち、下の動画でも分かるように人が足で蹴り飛ばしても直ぐに姿勢を立て直すことができます。
この動作の速さは、動力にガソリンエンジンの油圧ポンプを搭載しているためです。


ちなみにBigDogシリーズの最新版、シリーズ中最も小柄な「Spot」では油圧ポンプではなく電気モーターを採用することで、パワフルさは保ちつつ、ジョギングしている人と並走出来るくらいのスピードを出せる構造になっています。だいぶ扱いやすくなってそうですね。乗りたくはないですが。



BigDog(ビッグドッグ)の特徴

BigDog(ビッグドッグ)



◆『バランス』
4本の脚を持ち、それぞれに圧力センサー、胴体にジャイロセンサーが搭載されています。
また、そのため車輪では走行が難しい、雪・氷・瓦礫などの悪路を常にバランスを取り続けながら歩くことが可能で、最大35度の傾斜を登ることも可能です。

◆『搭載する荷物』
BigDogの後継機(LS3)では、180kgの荷物を搭載し、32kmの距離を走行することができます。

◆『兵士を追う』
特定の人物が専用のアンテナを携帯することで自動追尾させることができる他、あらかじめ記録した場所にGPSを用いて向かわせることも可能。

◆『ついに手が搭載』
2013年にはついに、「頭」部分にアームが搭載されました。下の動画ではブロックを遠くまで放り投げているのが分かります。投げ方がえげつないです。


昨年2014年の12月に最新版Spotが発表されるなど、これからの進歩が楽しみな反面、軍事用として使われるとなるとゾッとします。というのも、ボストン・ダイナミクス社は2012年、時速45kmという速さで走るロボットも開発しています。これは、あのボルト選手の走るスピードを超えるスピードです。

こんなものが突進してきたらひとたまりもありませんね。(笑)



BigDogシリーズの販売価格、その他

BostonDynamics(ボストン・ダイナミクス)

BigDogシリーズは、残念ながら今のところ一般向けに販売はされておりません。というかおそらく今後も一般向けの販売はないでしょう。ないことを願います。

ただ、アメリカの国防高等研究計画局というアメリカ国防総省の機関から3200万円の資金調達をし、2012年にはアメリカの海兵隊での運用試験、2014年には実運用開始予定という発表があったことから、アメリカ以外の国でも政府が国防のためのロボットとして購入が可能になるのかもしれませんね。

これからの平和的な利用に期待したいものです。


▽ボストン・ダイナミクス社
http://www.bostondynamics.com/



About the author / 

望月 亮輔
望月 亮輔

1988年生まれ、静岡県出身。ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。

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