TEDのロボット動画まとめ~その2

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TEDのロボット動画まとめ | その1 | その2 | その3 | その4 |

ロボットに関するお勧めのTED動画の紹介、その2です。

今回は様々な工夫が見られるロボットを中心に紹介します。


■これぞ史上最高のロボットのデモ(かも)

マルコ・テンペストは、人間と一緒に働けるようデザインされた多目的ロボットのエディ(EDI)を素敵な演出でご紹介します。今回はマジックよりは、よく計算された振り付けによるパフォーマンスが中心です。ロボットの知覚技術、安全機能、強みを示し、人間とロボットのより近い関係の可能性を示します (それにマジックも少し)。

バーチャル・マジックを行う奇術師として著名なマルコ・テンベストによるプレゼンテーション。彼のTED動画は他にもたくさんありますが、毎回大人気です。魅せるプレゼンテーションをお楽しみください。タイトル通り、史上最高のロボットデモ動画ですよ。

■デイビッド・ハンソン:「感情を表現する」ロボット

デイビッド・ハンソンのロボットは、あなたと似ていて、同じように表情を作ることができます。感情を理解してそれに応えたり、感情の表現もできます。アインシュタイン・ロボットを使ったライブでの「感情」のデモによって、ロボットが本当に人とそっくりになった未来の様子をうかがうことができます。

アインシュタインの顔をしたアンドロイド。表情の豊かさに驚かされれます。Hanson Roboticsとして開発中の低価格・小型ロボット「Zeno Robot」も紹介されています。

■「心」を宿したロボット

アニメーター兼ジャズ・ミュージシャン兼 ロボット研究家が作るロボットは、どんなものでしょうか? ちょっとお茶目で、敏感で、好奇心旺盛なロボットです。ガイ・ホフマンは、彼が生んだ風変わりなロボットたちのデモ映像を紹介します。人間とジャム・セッションするのが好きな音楽ロボット2体も登場します。(TEDxJaffaで撮影)

アニメーションとミュージシャンがロボットを作るとこうなるのかと感心するプレゼンテーションです。最後に登場するスピーカーロボットは音楽に合わせてノリノリで、個人的に欲しいロボットのひとつです。まるで生きてるみたいですよ。

■なぜ、私たちはロボットに頼ることになるのか

ロボットに仕事を奪われ人は要らなくなると、まことしやかに ささやかれています。でもロボットは私たちの重要な協力者となり、私たちは単純で機械的な作業から解き放たれ、他のことに時間を割けるようになります。ロドニー・ブルックスは、労働人口が減少し老齢人口が増える中、これがどれだけ価値のあることか指摘します。彼がここで紹介するロボットのバクスターは、目を動かし、腕に触れば反応します。バクスターは、高齢化する労働者のそばで働くことができ、さらに家庭でも高齢者を支援できるかもしれません。

MITコンピュータ科学・人工知能研究所の現所長のドロニー・ブルックスがバクスター社の産業用ロボットの安全性を披露し、ロボットと人が共存する社会を提案します。こんなロボットの普及が楽しみですね。

■人類のためのロボットを

脳卒中による四肢麻痺を抱えながらも、ヘンリー・エヴァンズは、テレプレゼンス・ロボットを駆使してステージに立ち、この新しいロボット―「人類のためのロボット(Robots for Humanity)」という団体が彼のために微調整してくれたロボット―によって、いかに彼が自分の人生を生きられるようになったか語ります。彼は、チャド・ジェンキンスのチームが開発した機敏な小型ロボットを飛ばすことで、自らの意思で空間を操れるようになり、再び、庭や大学のキャンパスを見てまわれるようになったのです。(TEDxMidAtlantic)

身体にハンディキャップを持つ人であっても世界を広げられる素晴らしいツールとして、テレプレゼンスロボットやドローンなどを組み合わせたソリューションを紹介。この方向のロボット技術のさらなる発展を期待せずにはいられません。

■念じるだけで ロボットを操作した猿

体を一切動かさずに念じるだけで機械を操作できるでしょうか? ミゲル・ミコレリスは、アメリカにいる賢い猿が念じるだけでコンピュータ上のアバター(分身)を操作したり、日本にいるロボットを操作できたりという驚くべき実験について語りました。 この研究は 四肢麻痺の患者にもおそらく私たち全員にとっても大変意味のあるものです。 (TED MED 2012 )

脳の神経細胞を分析し、それをロボットの操作に適用するという画期的な技術の紹介。念じるだけでロボットが操作できる未来はそれほど遠くないのかもしれません。

■ケン・ゴールドバーグ 「ロボットから人間への4つの教訓」

ロボットが我々の日常生活にとけ込んでくるに従い、我々は人間とは何かを自問しなければならなくなってきています。TEDxバークレイでケン・ゴールドバーグは、ロボットと働いて得た、人間に対する4つの教訓を語っています。(TEDxバークレイで収録)

植物を育てるロボットを世界中の人が操作可能にするデモなど複数の取り組みを紹介。

■キャサリン・モーア:外科の過去、現在とロボットのある未来

外科医で発明家のキャサリン・モーアが外科の歴史(痛み止め・麻酔なしの時代)を概説した後、小さな切開口から精巧なロボットハンドで手術を行う最新のツールをデモします。—魅力的ですがすぐ気分の悪くなる方には向きません。

外科用の最新手術ロボットの紹介。普段見慣れないロボットですが、医療分野でのロボティクスの進化を知ることができる動画です。小型のマジックハンドのような仕組み、びっくりです。

■ホッド・リプソン「自己概念を持ったロボット」

ホッド・リプソンが、学習し、自己理解が可能で更に再生能力も有する、素晴らしいロボットを披露します。

前進することに報酬をもたせて進化してく頭脳を持ったロボットや、自己モデリングするロボットなどが紹介されています。自分を理解し、学習していく様は生き物のように見えます。


今回は以上です。次回はロボティクス的な視点での動画を紹介します。

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About the author / 

中橋 義博
中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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