ガイアの夜明け「新”ロボット革命”始まる」を見ました。(2/3)

2015年8月4日にテレビ東京「ガイアの夜明け」で、ロボットを特集した「新”ロボット革命”始まる」が放送されました。番組を見ての感想です。

なお、テレビ東京ビジネスオンデマンドに加入すると、放送後の番組もノーカットで見ることができます。今回のブログに書ききれなかった内容も見られますので、気になる方は以下からどうぞ。

▽テレビ東京オンデマンド(有料)
http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/txbiz.html


番組ナビゲーターの江口洋介さんがアーツ千代田3331。こちらは開発者の間では、Pepperの聖地をも呼ばれているスポット。いつも見る風景です。

ソフトバンクロボティクスの林要さんが江口さんにPepperの案内を行います。Pepperはコミュニケーションするためのロボットなので、声のしている方向に向いていきます。江口さんとPepperの会話がはじまり、その後Pepperを握手をすると「これはすごい」とびっくり。


フランス、パリの郊外にアルデバランという会社があります。ソフトバンクが3年前から出資をしています。もともと二足歩行ロボット「NAO」を開発しており、このNAOがPepperのベースとなっています。そして、このアルデバランがPepperのボディを開発する拠点だそうです。

アルデバランのオフィスにいた林さんが、番組のスタッフを特別にある部屋へ案内してくれました。中に入るとたくさんのロボットがいるのですが、ほとんどが体の一部しかありません。ここは耐久試験を行うための部屋です。Pepperをひたすら動かし続けてます。

ロボットも製品なので品質チェックはあると思ってましたが、このようにされているとは思ってもみませんでした。初めてみた光景です。

実は林さん、元はトヨタ自動車の技術者。4年前孫さんの後継者を育てるセミナー(ソフトバンクアカデミア)を受講し優秀な成績を収めたことから、孫さん直々に誘われ、ソフトバンクへの転職を決意したそうです。


去年の冬、東京・赤坂で開発中のPepperをモニター調査が行われました。

様子は別の部屋からスタッフが観察しています。調査は二日間に渡って実施され、様々な家族構成や年齢の14組を調べたそうです。

モニター調査の分析で思わぬ事実が明らかに。利用開始直後は、Pepperに様々な興味を示し、いろんなことをやりたがるけど、一通り試した後は興味を示さなくなってしまうことが発覚しました。

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このままだと内蔵されているアプリをやり尽くしたら、Pepperは飽きられちゃうんじゃないかという懸念がスタッフを覆います。もし、子供が飽きてしまったなら、家族全体が「Pepperいらない」ということになってしまうのではないかと。

これは、人と暮らすロボットとして致命的な結果でした。この時点で発売予定日の2月まで100日を切っていたのです。

林さんは「便利だからいて欲しいじゃなくて、彼(Pepper)がいることで人生がちょっと明るくなる、ということで人々に必要とされて欲しい。」と言います。


なお、テレビ東京ビジネスオンデマンドに加入すると、放送後の番組もノーカットで見ることができます。今回のブログに書ききれなかった内容も見られますので、気になる方は以下からどうぞ。

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北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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