【普及型社会的対話ロボット】ヴイストンSota(ソータ)レビュー! その3「開発環境VstoneMagic(ヴイストンマジック)」

感動創造企業ヴイストンの普及型社会的対話ロボット、Sota(ソータ)のサンプルがロボットスタートに到着したので紹介します。

その1では開封の儀、その2ではIntel Edison版とRaspberry Pi版の違いをお伝えしました。

今回は開発環境について簡単にご紹介します。

(※なおサンプル版のため、実際の製品版とはことなることがあるかもしれませんがご了承ください。特に開発環境は日進月歩、日々良くなっているので、ここで紹介したものより確実に良くなっていると思います。)

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VstoneMagic(ヴイストンマジック)と呼ばれるGUIの開発環境が提供されています。この環境でアプリケーションを作成し、Javaのソースコードが吐き出される仕組みです。

直接Javaでプログラムすることも可能ですが、基本的に、ソースを触ったものは、この環境で開ける保証は無いとのことなので、ソースを触る前にはバックアップをお忘れなく!

これが開発環境のスクリーンショットです。

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これがプログラムです。ボックスをつなぐ形でプログラムします。コレグラフでの開発に慣れている人ならばイメージは湧きやすいと思います。現状、ライブラリなどはコレグラフよりも少ないものの、操作性はコレグラフよりも直観的です。

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画面左側に並ぶのがツールボックス。階層化されわかりやすくボックスが並んでいます。ロボットデベロッパーであれば大分直感的に操作できそうです。年齢、性別、笑顔の判定なども簡単に実装できそうですね。素晴らしい。

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画面右側上部にはエクスプローラのウィンドウ。
ここでプロジェクトの実体を確認することができます。

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画面右側下部にはプロパティのウィンドウ。
定義ファイルの内容が、わかりやすく表示されています。

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画面中央下部にはコンソールのウィンドウ。
実行結果が随時ログとして出力されます。

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姿勢制御の画面。

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左右の目の色をRGB指定したり、首ピッチ・首ロール・首ヨーの指定、両腕の肩・肘の角度の指定が可能になっています。
「左半身のポーズを右半身にコピー」といった便利な機能や、「ポーズのキャプチャ」を使えば、実際にロボットにポーズをとらせたものを保存できる機能もあります。

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バーチャルロボットもビューワーで表示可能です。
実機につながなくても、バーチャルロボットを見ながら姿勢制御を確認できます。

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これで実機なしでもある程度開発が進められそうですね。

本当に素晴らしいです。

さらにこのVstone Magic以外にも、NTTサービスエボリューション研究所が開発した完全クラウド対応型デバイス連携制御技術「R-env:連舞™」も登場予定ですが、Sotaは対応済みですのでこちらもいち早くいろいろと試して紹介していきたいと思っています。もちらもお楽しみに!


Sotaに興味のあるデベロッパーの方は、SOTA fan club japanもご参加ください。お待ちしております。

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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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