「Pepper App Challenge 2015 Winter ハッカソン #1」に行ってきました。 #pac2015w

9月5日(土)に「Pepper App Challenge 2015 Winter ハッカソン #1 -コンテストに向けアプリを考えて作ってみよう!」が開催されたので行ってきました。

 https://pepper.doorkeeper.jp/events/30800

こちらは11月に開催されるPepperアプリコンテスト「Pepper App Challenge 2015 Winter」に向けて、アプリ開発を考えている方を対象としたハッカソン。

Choregrapheを利用したことはあるけど、やや初心者な方を対象としたハッカソンです。


会場はおなじみのアルデバラン・アトリエ秋葉原。一部ではPepper開発の聖地と呼ばれています。

みんな黙々と開発を行ってます。もくもく。もくもく。

発表の時間です。4チームが順番に今回作成したアプリを発表していきます。


1チーム目は、エンタメチーム Funny Show!! By Pepperです。

Pepperがお笑い芸人となり、ネタを披露するというもの。

Pepperはどんなお笑いのネタにもチャレンジします。で、漫才だったらPepper1台で一人二役こなしちゃうそうですよ。

Pepper App Challenge 2015 Winterに向けたアプリということで、自分たちで選考基準である「ペッパーらしさ」「継続性」「インタラィテクブ性」「エンドユーザー満足」のそれぞれに当てはめてみました。

今日披露するのは2ネタ。「(一人二役の)漫才」と「謎かけ」です。ちなみに、漫才の時はPepperが声色を変えつつ右に左にふれて、一人二役を実現しました。


2チーム目はインタラクティブチーム。

様々なAPIを活用して、Pepperに日本語をしゃべると英語で返してくれるというものです。

具体的な構成はこちらです。ドコモのAPIは「雑談対話API」を使用したそうです。

ということなのですが、今回はチャレンジングすぎて、完成には至りませんでした。

発表後の感想として、教育で使用できそうという声がありました。


3チーム目は、家庭で使えるpepperです。

Pepperが家のいろんな所に移動して、居る場所によってPepperがしゃべる内容が変化するというもの。

例えば、Pepperが台所に居る時にはレシピを教えてくれるなどのお料理のサポートをしてくれたり、玄関に居る時には天気を教えてくれるなどです。

今回は、Pepperがリビングに居る場合を想定してテレビ番組の案内をしてくれるケースをデモで行います。

具体的に以下の動作を行いました。

 1. Pepperと目があったら喋りかけてくる
 2. タブレットから見たい番組のジャンルを選択する
 3. ジャンルに応じた番組を案内する

最後の番組案内では、NHKが提供している番組APIを利用したそうです。本来であれば、赤外線を使ってPepperがチャンネルを変えてくれるところまでやりたかったそうですが、Pepperには赤外線通信が実装されていないので、行えませんでした。

ちなみに、Aldebaran製のNAOには赤外線通信が標準で搭載されており、Pepperで赤外線通信を行う際には、ユカイ工学製の「PEPPERのマホウノツエ」を使うといいかもしれないと、会場からアドバイスが。

 Pepperのマホウノツエ | ユカイ工学
 http://www.ux-xu.com/product/pepper-remote

他にも会場から「家の配置を覚えるという機能はどうやって実装するのか?」という質問が。Kinectをつかって外部のサービスと組み合わせて行えると聞いたので、アプリコンテストの締め切りまでに実装できたらとのことでした。


最後となる4チーム目は、子育てチーム〜ゆりかごから、小学校まで。切れ目のない子育て支援です。

子供の年齢によって子育ての問題点は変わってきます。

そこで、それぞれの問題を1台のpepperで解決するアプリを作成しました。

具体的にはPepperが顔認識した人間を登録して、子供か親かを識別します。その顔認識したデータを元に、子供か親かでセリフや振る舞いを使い分けるというものです

最初にPepperに顔を覚えさせ、その際に子供か親かも登録します。

例えば、「子守りモード」の場合には、Pepperが母親の顔を認識すると「子守りをしますか?」と訪ねてきます。「はい」と答えるとモードスタートです。モード中、Pepperの視界から子供が離れると「子供がいません」と話し出します。

また「宿題モード」では、Pepperが子供の顔を認識すると「宿題やりますか?」と訪ねています。「はい」と答えるとタブレットに計算問題が表示されます。もし「いいえ」と答えると、母親にメールが飛びます。

「子守りモード」も「宿題モード」もそれぞれ今後の展望があります。

中でも、wi-fiのパスワードを毎日変えて、宿題が終わったらPepperからパスワードを伝えるという機能は面白いけど、子供にとっては鬼機能だなあと思いました。

これで各チームからの発表は終了です。


ハッカソンに参加した全参加メンバーがよかったアプリにマグネットを貼ってもらい、投票となります。自分のチームに入れてもOKです。

一番票を集めたのは「エンタメチーム Funny Show!! By Pepper」です。おめでとうございます!

今回の商品はPepperフィギュアボールペンでした。


最後はアトリエ秋葉原からの業務連絡です。

数日中にアトリエ秋葉原ブログにて「Pepper App Challenge 2015 Winter特集」の記事が掲載されるそうです。コンテスト参加者は要チェックです。

そして、アトリエでは【コンテスト参加者向け】という時間帯の枠も開設させるそうなので、コンテスト参加者の方は是非ご活用ください。

終わった後は、恒例のピザとビールで懇親会です。今日はみなさまお疲れ様でした!

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北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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