ビジネスシーンでの利用に特化させた分身ロボット「OriHimeBiz(オリヒメビズ)」リリース

本日、オリィ研究所がOriHimeBizをリリースした。既に発表されていた個人をメインターゲットとした「OriHime」に対して「OriHimeBiz」はビジネスシーンでの利用に特化させたバージョンだ。


OriHimeBizの概要

ビジネスシーンに特化すべく新たに実装された機能は、スケジューリング機能、一時ミュート機能、一時離席機能など。これらをスマホアプリ「OriHimeBiz」をインストールする形で提供する。なお、このスマホアプリはバッググラウンドでも動作し、別のアプリ操作を同時に行う事も可能になっている。



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Photo: オリィ研究所

またWEBブラウザで操作する管理ツールでは、ユーザー制御、利用履歴閲覧などを制御する機能を提供する。


先行利用企業での活用例



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Photo: オリィ研究所

既に先行利用している企業の導入事例がプレスリリースで紹介されている。NTT東日本では子育て中の母親の在宅ワークのトライアルに活用。スマートライフでは各支社に設置し、移動時間なしに支社間を超えたミーティングを実施。リバネスでは、海外子会社と東京本社間でのコミュニケーションに利用している。
今後、会社の受付、観光案内所窓口、営業同行などさらにOriHimeBizの展開を進めていくという。


一般的なテレプレゼンスロボットと、OriHimeの違い



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Photo: オリィ研究所

通常のテレプレゼンスロボットとOriHimeとの大きな違いとして、移動はできないこと、顔部分にディスプレイがないことがあげられる。

移動できないことについては、コスト面・サイズ面にも影響のある話であり、利用用途によっては移動不要で小型・廉価であるほうがありがたいこともあるだろう。
ディスプレイがないことについては、操作者にとってはプライバシーは確保されやすいため好まれるだろう。発話時のみマイクをオンすることで操作者の心理的ハードルを下げるなどのこだわりもあり、操作者視点での配慮は徹底している。

一方、遠隔地に置かれるロボットが誰が操作しているのかわかりにくい、ロボットの移動は人間が行う必要があるなど、運用面で問題がある場合は通常のテレプレゼンスロボットを使う必要もあるだろう。


僕はこう思った:
操作者視点で作りこまれたOriHime、そしてOriHimeBiz。実際に自分で使ってみないとわからないことも多々あります。一度お借りしてレビューしたいところです。(^ – ^ ; )オリィさん、貸してください・・・。
・・・そもそも、価格が見積もりしないとわからないのも気になります。



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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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