【不思議!】この文字動いて見える? 見えるはずのない模様が見える、あるはずの物が消える・・日本科学未来館が「錯視」をテーマに特別展示

日本科学未来館では目の錯覚「錯視」をテーマにした特別展示を、11月17日(木)より行うことを発表した。
メディアラボ第17期展示「数理の国の錯視研究所」では、数学を使って「錯視」の研究に取り組んでいる二人の研究者、新井仁之氏(東京大学)と杉原厚吉氏(明治大学)がそれぞれ異なるアプローチで制作した錯視作品、計18 点を展示。
これらの研究成果をどのように実社会に役立てていくことができるのかを、展示を通して紹介されるという。
来場者もこれら展示物を見て考える良い機会になりそうだ。

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【変身立体 ガレージ屋根】見る位置によって、立体の形が全く違って見える作品。手前と奥のガレージは同一の立体模型だが、鏡を通して見ると、奥に映ったガレージの屋根はへこんで見える(制作:杉原厚吉氏)

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【歪んだ窓空間を通る棒】二つの窓を同時に棒が貫通している作品。柱の両側に出っ張っている二つの窓を、棒が通っている「不可能モーション」の錯視を映像で紹介(制作:杉原厚吉氏)



見えるはずのない模様が見える、あるはずの物が消える・・

新井仁之氏の作品は、静止画が動いて見えたり、画像を見る距離を変えることによって違う絵が見えてきたりするなど、錯視を平面上に表現した11 点。

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【文字が動いて見える浮遊錯視】画像を左右にゆっくり動かすと、文字が上下に動いて見える。実際の展示も見てみたい

杉原厚吉氏の作品は、画家エッシャーの版画にあるような、現実の世界では不可能と思われる現象を立体作品として実現させた7点。

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【トポロジー錯乱立体】手前の3つの円柱の実物を鏡に映してみると、奥に映ったものは互いに交差しているように見える

これらの研究成果によって得られた錯視をコントロールする技術は、例えば、車の運転中に起きる目の錯覚を弱めて交通事故の軽減を図ったり、さまざまな画像処理技術に応用したりするなど、実社会への活用が期待されている。


場所:日本科学未来館 3階 常設展「未来をつくる」内 メディアラボ
展示期間:2016年11月17日(木)〜2017年5月15日(月)
東京都江東区青海2-3-6
TEL:03-3570-9151
http://www.miraikan.jst.go.jp/

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ロボスタ編集部

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