34軸の自由度を持つロボットアイドル『高坂ここな』、98万円で2月8日より受注開始

ロボットプラットフォームを提供するスピーシーズ株式会社は、フィギュアーライクな外観の世界初のロボットアイドル『高坂ここな(こうさかここな)』を2017年2月8日(水)に受注開始することを発表した。


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ロボットアイドル『高坂ここな』は、幅360×奥行400×高さ600mmで、頭部3軸・片腕7軸×2・片足5軸×2・腰3軸・ステー4軸の計34軸の自由度を持っている。


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細い体の中に、これだけのサーボモーターが埋め込まれていると思いきや、こちらのロボットアイドルには「多関節両引きワイヤー駆動方式」という駆動方式が用いられており、フィギュア下のボックスに内蔵された「Raspberry Pi」で構築したシステムが全身34ヶ所の関節動作の制御を行っている。関節の可動範囲も部位によるものの最大200度程度と広く、より自由で繊細な動きが可能。通常の二足歩行ロボットではできないダンスが踊れる仕様になっている。

また、同ロボットは、ボーカロイド初音ミクが唱って踊る3DCGムービー製作用フリーウェア「MikuMikuDance(みくみくだんす)」のデータファイルをインポートして、フィギュアがダンスする機能を持っている。

価格は塗装済みの標準外装込みで98万円(税別)。

詳細は、以下の記事からご覧頂きたい。

また、同社は併せてロボットアイドルの育成と派遣業務を行う『モーションフィギュアープロダクション』の開始を発表した。これは、希望の外観イメージを手書きのマンガや写真などで提供し、それをもとにロボットアイドルとして誕生させ、育成するというもの。育成費用は、標準骨格を用いた場合で300万円(税別)。当然ながら、著作権のあるキャラクターの場合、著作権者の許可を事前にとる必要がある。

『モーションフィギュアープロダクション』では独自に、ファン投票などで支持の多いキャラクターを選び、クラウドファンディングで資金調達を行いロボットアイドルを順次育成。そのアイドルをファンディングしたファンとのファンミーティングや一般イベントなどへ派遣が想定されている。

今回発表の『高坂ここな』は、そのアイドル第1号として登録されている。

2017年2月8日(水)~2月10日(金)に東京ビッグサイトで行われる「プレミアム・インセンティブショー」のロボットワールドEXPOにて、本商品のデビューイベント・新作ダンスモーションを披露する予定だ。

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ロボスタ編集部

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