ドミノ・ピザの自動運転デリバリーロボット「DRU」はなぜ必要なのか?どこが凄いのか? - (page 2)

Photo: Domino’s Pizza Enterprises Ltd

DRUは、店舗を出発点として顧客のドアを目的地として、自動的に経路を設定し、歩道を使って、安全な速度で配達を行う。



Photo: Domino’s Pizza Enterprises Ltd

道から外れず、障害物を回避しながら動けるよう車載センサーも多く搭載されているという。



Photo: Domino’s Pizza Enterprises Ltd

このDRUの導入で、配送コストが浮いた分、ピザの価格設定を下げれば他社ピザ事業者に対する競争優位性を強化することもできるし、価格を変えずに会社の利益を上積みすることもできる。ピザ事業者がこのロボットを採用しない理由はまったくないだろう。



Photo: Domino’s Pizza Enterprises Ltd

現在オーストラリア、クイーンズランド州の一部エリアで試運転中で、今後は世界に展開するという。「日本に登場する日はまだ先になりそうですが、考えているほど遠くはないのかもしれません。」と公式サイトでアナウンスされている。


YouTubeでオフィシャル動画が公開されている。開発の様子、発表会、実際の動きなどがまとめられた動画だ。多くのデザイン案から可愛い顔が選ばれたのは興味深い。




開発に携わったのはMarathon Targets

DRUの公式紹介サイトでは「Powered by Marathon」と明記されている。これは、以前ロボスタで紹介したオーストラリアのロボット企業「Marathon Target」のことだ。

ドミノ・ピザのDRUに対して、Marathon Targetsは、カスタムボディと自律型ロボットプラットフォームを提供したと発表している



Photo: Domino’s Pizza Enterprises Ltd / Marathon Targets

開発中のDRUのプロトタイプの動画と、10年以上軍用ロボット開発の経験を積んできたMarathon Targetsの車両はかなり共通点が見られる。ミルスペック(MIL規格)のロボット開発のノウハウが、今回のDRUに引き継がれているのは間違いない。軍民転換の好例と思う。


僕はこう思った:
軍需産業からの民需産業へのシフトは大歓迎。僕らが大好きなインターネットも缶詰も、当初は軍事ニーズから生まれたものですしね。



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中橋 義博
中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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