「音声とメディアと音声広告の未来」急成長する米国の音声広告市場 Voicy、Radiotalk、シマラヤ、ロボットスタート、オトナル登壇レポート - (page 4)


メディアの音声化と音声広告の配信へ / ロボットスタート 中橋社長



ロボスタを運営するロボットスタート株式会社の中橋はロボットスタートが考える音声とメディアの未来について語った。


ロボットスタート株式会社 代表取締役社長 中橋義博

Amazon、Google、LINEなどのスマートスピーカーへの普及率や注目は日々高まっており、次のユーザインタフェイスとして「VUI」も注目されてはいるが、メディアの音声化はあまり進んでいないと考える。



現状のメディアが音声化できれば、画面がないデバイスでの利用、目や手を使えない状況での利用が可能となり、これにより新たなユーザーを増やすことができるだろうとした。



そこでロボットスタートでは、WEBメディア向けの音声化ソリューション「AudioStart」の提供を一部WEBメディアに向けて開始した。以下の3つの特徴があるソリューションだ。


・WEBサイトのコンテンツ音声化
・マルチプラットフォーム自動配信(Amazon Alexa、Apple Podcasts、Google Podcasts)
・音声広告によるマネタイズ支援

現在WEBメディアがAudioStartを使って音声化するメリットは次の通り。


・費用がかからない
・収入が見込める
・導入が簡単
・IR効果が見込める
・先行者利益を享受


ロボットスタートでは、2018年7月にメディアの音声化と音声広告配信の実証実験を行い、そこでアンケート調査も行った。広告を聴いたユーザーの66%が音声広告を許容できると回答し、音声広告が配信されることをポジティブをとらえている結果となった。


 


メディアの音声化は「ボイスファースト(音声だけで操作が完結する設計思想)」を支援するものだが、今後は「マルチモーダル(音声プラス画面の活用)」の観点も必要となるだろう。



スマートディスプレイの普及が進んだ段階でメディアの音声化とともに、それに合わせた画像や映像も画面に表示できるようにサービスを改善する予定で開発を進めていると語った。


WEBメディア運営者に対するAudioStart一般募集は近日中に行われる予定と締めくくった。


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北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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