「音声とメディアと音声広告の未来」急成長する米国の音声広告市場 Voicy、Radiotalk、シマラヤ、ロボットスタート、オトナル登壇レポート - (page 5)


米国の音声広告市場は前年比86%アップ / オトナル 八木氏



株式会社オトナル 代表取締役社長 八木たいすけ氏からは、音声メディアと音声広告の未来についてお話頂いた。


株式会社オトナル 代表取締役社長 八木たいすけ氏

株式会社オトナルは2013年創業、ウェブメディア・広告と音声UI(VUI)、データ技術を活用したマーケティングソリューションを提供する「コンテンツ」✕「音声」事業を行っており、具体的には、プロアナウンサーによる音声コンテンツの制作などを行っている。




八木氏が考えるなぜ今音声なのかとして、3つの切り口を上げた。



1.普及するインフラとしての音声ハードウェア
2.米国で成長するポッドキャスト
3.米国で急成長する音声広告市場

米国で成長するポッドキャストでは、Spotifyが立て続けに企業買収を行い、ダニエル・エクCEOが語った「Spotifyで聴かれるコンテンツの5分の1以上がポッドキャストなど音声以外になると予想する」についてを解説した。



また、アメリカの音声広告市場について、インターネット広告の国際団体であるIABの調査結果を紹介した。ポッドキャスト配信企業の広告収集は2017年に3億1,400万ドル(約350億円)の前年比86%と大幅に上昇。2020年には6億5,900億ドル(約750億円)に達する見込みという。



併せて、アドテク化で進化する音声広告と題し、以下の3つ切り口でもお話頂いた。


1.クロス広告化によりターゲティング
2.クロスデバイスで間接CV計測可能
3.音声や音楽ならではのシーン特価の広告訴求
関連サイト
株式会社オトナル


パネルディスカッション


後半は登壇5名によるパネルトークが開催された。


「音声ではどういうコンテンツが望まれるのか?」「マネタイズについて」などについて議論を行い、その後、会場からの「合成音声を使って広告することは増えていくと思いますか?」「面白い番組って具体的にはどんな点が面白いと思いますか?」などの質問について登壇者が回答を行った。



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北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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