アクセンチュアは、ボーダフォン・プロキュア&コネクトおよびSAPと共同で、倉庫環境におけるヒューマノイドロボットの試験導入を実施した。
フィジカルAIを活用して業務効率や安全性を向上させ、要員計画やビジネスモデル設計に新たなアプローチを示す取り組みだ。
ドイツ・デュイスブルクの倉庫で実証
試験導入はドイツのデュイスブルクにあるボーダフォン・プロキュア&コネクトの倉庫で実施された。導入されたヒューマノイドロボットは既存の倉庫システムと並行して稼働し、SAP Extended Warehouse Managementシステムを通じて検品業務の指示を受けながら、施設全体で自律的な目視検査も行った。
具体的には、品物の置き間違えや損傷の検知、パレットの積載状況や重量配分の評価、保管スペースの空き状況、通路の障害物や不適切に配置されたパレットといった潜在的な危険要因を洗い出した。検出結果と推奨事項はSAPシステムへ直接連携され、リアルタイムな可視化と高度な意思決定を実現している。
Robot BrainとNVIDIA Omniverseで訓練
実証実験で使用されるヒューマノイドロボットには、アクセンチュアのRobot Brainソリューションが搭載されており、音声・動作・文字情報を通じて人間のオペレーターと自然に対話できる。ロボットのトレーニングはアクセンチュアのフィジカルAIオーケストレーター上に構築された倉庫環境のデジタルツインで行われ、NVIDIA Omniverseライブラリ、Mega NVIDIA Omniverse Blueprint、NVIDIA Metropolisライブラリを活用する。これにより、模倣学習や強化学習を通じて新しいスキルを習得できる。
SAPはロボットと倉庫管理システムの統合を主導し、エンボディドAI向けAI実行基盤およびインターフェースのJouleを活用。ロボットが業務プロセス全体の業務ロジックに接続され、労働災害の報告やリアルタイムの在庫検証の自動化、監査可能なワークフローによる従業員の安全確保とコンプライアンス強化を実現する。
ボーダフォン・プロキュア&コネクトは、この取り組みをサプライチェーン全体に拡大し、将来的なヒューマノイドロボットを活用した人材ソリューション事業の開拓も視野に入れている。
アクセンチュアは今後も先進的なロボット工学とフィジカルAIの産業実装を推進し、企業がAI活用を実験段階から大規模な実用展開へ移行することを支援していく方針だ。
ロボスタ・オンラインセミナー情報
アイリスグループのロボット事業拡大戦略 ~AIロボット市場の勝ち筋を探る
5月26日(火)には「実装」と「販売」の両輪でAIロボット市場を開拓している、アイリスオーヤマを筆頭としたアイリスグループによる「アイリスグループのロボット事業拡大戦略 ~AIロボット市場の勝ち筋を探る」を開催。

同グループの実績は、清掃ロボットを中心に導入企業7,000社以上、累計出荷台数は22,000台以上にのぼり、急成長を遂げています。
セミナーでは、アイリスオーヤマの大山社長が登壇、ロボット事業戦略についてご講演頂きます。続いて、東京大学大学院情報システム工学研究室(JSK)出身で、元Googleのロボットエンジニアであり、同社傘下のシンクロボの小倉社長より製品スペック等の詳細をご説明頂きます。
セミナーの詳細とお申し込みはこちら
ヒューマノイドは産業を変えるか トロンが語る「デジタルツイン×フィジカルAIが導くロボット実装の未来」
産業の現場において「フィジカルAI」や「ヒューマノイド」の社会実装が始まる中、その前提となるデジタルツインやシミュレーション環境の重要性が急速に高まっています。
本セミナー「ヒューマノイドは産業を変えるか トロンが語る「デジタルツイン×フィジカルAIが導くロボット実装の未来」では、製造業向けに先端技術の橋渡しを行うトロン株式会社の和嶋社長を迎え、フィジカルAIやヒューマノイド時代の自動化の最前線を解説します。
「ヒューマノイド導入には何が必要なのか」「なぜ今デジタルツインが重要なのか」「これから日本企業はどう対応すべきか」など、いま製造・物流業が直面する重要テーマについて掘り下げます。

さらに、今話題のヒューマノイドに対する同社のアプローチや、実用化に向けた現状と可能性についても解説していただきます。
セミナーの詳細とお申し込みはこちら。