東京大学制作展 Extra 2018「Dest-logy」レポート #iiiEx

現在東京大学情報学環オープンスタジオにて開催中の東京大学制作展 Extra 2018 「Dest-logy」を見てきたのでレポートする。

すでにロボスタで「ロボットと人間の恋愛を体験できる、東京大学制作展Extra2018が開催」としてお伝えしていたイベントだが、ロボットと人間の恋愛などと目を引く展示もあるようなので興味を持ってしまったわけだ。

開催概要

日時:2018/7/6(Fri)-7/9(Mon) 11:00-19:00
入場:無料
場所:東京大学情報学環オープンスタジオ
主催:東京大学大学院 情報学環・学際情報学府

東京大学本郷キャンパスの情報学環オープンスタジオは、赤門から入ってすぐ。

看板も多数設置されているので迷うことはないだろう。

看板まで洒落ている。

中山未来ファクトリーが会場だ。

開催初日のためか見学者は多かった。

テクノロジーを用いたアート作品というだけで興味が湧く。

ここからひとつずつ展示内容を紹介したい。



くるくる社会

会場入ってすぐにWHILLの車椅子が置かれている。そして、それが何故か静かに廻り続ける。
その場で回転できるWHILLならではの展示ではある。ここから何を僕らは考えればいいのだろうか・・・。


Sigh-arium

PCの横にマイク。そこにため息を吹きかけることができる展示。ため息を吐くと幸せが逃げる、その逃げた幸せはどこへ・・・ということを考えて作られた作品だ。
実際にため息を吹きかけると、吐き出された幸せが泡になって水中を漂い花々が反応する。これが幸せの行方なのか・・・。


8mmのおもひで

懐かしい8mmビデオ。ここに投影される映像はすでに生産中止となったカラーフィルムではなく、インクジェットプリンタで印刷した仮のフィルム。
このフィルムは、参加者のスマホ内の映像をアップロードして、上映してもらえる参加型の展示だ。


かんじんなことは、

見えないものに思いを馳せる。例えば植物は私達が見ていないときは動いているのかもしれないという展示。
実際に人間が覗き込んで植物を凝視すると植物たちは動きを止める。視線を外せば動き始める植物たち。視線をセンサーで把握して動きを制御しているという。


Robot Love

「もしも、ロボットと人間が恋に堕ちたら、その先にはどんな未来が待ち受けているのだろうか?」というテーマ展示。まず参加者はVRデバイスを装着する。頭についたオブジェクトもインパクト絶大だ。

映像を見ながら前方にあるメカメカしいロボットに近づく参加者。愛はすべてを超えることができるのだろうか。

これが生命と非生命の間に生まれたハイブリッドな子孫?!
こればかりは体験しないとその凄さがわからない。興味のある方はぜひ現地へ。


Unveil Memory

「モノ」の外側を破壊して、それらの有する記憶情報を可視化する装置を体験できるVR展示。
装置自体も対象物にあわせて形状を自動変化させる仕組みだ。


Anti-Bias Gun- Black Lives Matter Version –

人の誤った認知バイアスを機械学習等で学ばせ、逆張りするアルゴリズムを道具に実装し「公平な社会を目指す」、その是非と方法について問う展示。
展示内容は、警察に銃殺された黒人のデータを元に、殺されやすい人を殺さなくするようにする銃を体験できる。実際に弾も出るのにも驚きだ。またテーマも深く考えさせられる。


I Incubate

窓を模したディスプレイに卵が表示されている。これを参加者は自由にインタラクションするというもの。
触り方によって様々な反応が得られる。これはスマホアプリであったら面白いのでないだろうか。


こころ(edited)

夏目漱石の「こころ」をモチーフにした小説を、感情を司る脳の部位を操作することでストーリーを変化させる。それが良いことなのかを考えさせる展示。

電極のような棒を3種類から選んで引き抜くことで特定の感情を変化させる。ビジュアル的にもインパクトのある演出だ。


GRot the Hand

展示物に手を突っ込むと・・・
全面に設置されたディスプレイに手が表示される。それが様々に変化していく。その時、僕らは何を感じるのか。


VR Piano Visualizer

VR展示で、目の前にあるピアノを引くと、仮想空間上のピアノから音が可視化されて出てくるという展示。
映像も海の中で涼しげで良い。鍵盤から音が出てくるのが見える。


うれしい?

リアルなソーシャル肯定感を体験できる展示。
参加者は過剰に絶賛される体験で何を感じるだろうか。僕は居心地が悪く感じたのだが・・・これも人によって感じ方が違うのだという。


踊らせてみた

参加者のモーションにあわせて音楽が再生される展示。

ボタン操作も音声認識も不要。まさに体全体のジェスチャーによる操作は新感覚だ。


A drone in search for the four-leaf clover Work in Progress

ドローンが四つ葉のクローバーを探してくれる展示。
レアな四つ葉のクローバーを見つけられた者には幸運が訪れると言うが、ドローンで見つけてもらっても幸せになれるのだろうか。

展示は7月9日(月)19時まで。興味のある方は今週末に見に行ってはいかが?

ABOUT THE AUTHOR / 

中橋 義博
中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

PR

連載・コラム