AI接客ロボット「Karugaroo」展示会で立ち止まり率約1.7倍を記録、RoboSapiens

AI接客ロボット「Karugaroo」展示会で立ち止まり率約1.7倍を記録、RoboSapiens

株式会社RoboSapiensは、呼び込みロボット「Karugaroo」をJapan Mobility Show 2025(東京ビッグサイト)に設置し、ロボットの有無による来場者の立ち止まり率を比較した実証結果を公開した。観測の結果、設置ありは設置なしに対し最大で約1.7倍の立ち止まり率向上が確認された。

実証の方法と主要結果

本実証は、ブースに「Karugaroo」を設置した場合と設置しない場合で、各ケース30分×4回の観測を行い、通過人数と立ち止まった人数から立ち止まり率を算出した。
2025年11月6日(木)は、設置なしが7人/1,323人で0.53%、設置ありが4人/571人で0.70%。2025年11月8日(土)は、設置なしが7人/1,046人で0.67%、設置ありが10人/773人で1.29%となった。
設置の有無で各日の値を平均すると、設置ありは0.997%(約1.0%)、設置なしは0.599%(約0.6%)。
結果として、設置ありは設置なしの約1.7倍の立ち止まり率を記録し、ロボットの存在自体が来場者の歩行動線に自然に干渉し、興味喚起に寄与したと考えられる。

効果の要因とロボットの特徴

RoboSapiensは、効果が高まった要因として、親しみやすく近寄りやすいデザイン、人通りの多い場所での相性の良さ、来場者に「質問を投げかける」運用により脚を止めるきっかけを作りやすい点を挙げる。「Karugaroo」は、来場者が前を通過した際に声と動作で注意を引き、近づいた来場者に簡単な対話や製品説明を行う呼び込み特化型の接客ロボットである。任意のQ&Aや呼び込み文句を事前に学習でき、学習外の質問にも生成AIで応答するため、複雑な設定を要さず自然なコミュニケーションを実現する。

今後の展開とパートナー募集

同社は、本結果を踏まえ、展示会・店舗・商業施設・イベント会場・自治体施設での「立ち止まり率改善」や「案内効率化」に関する実証実験パートナーを募集している。
用途として、店舗前の通行客への呼び込み、展示会ブースの滞在時間増加、館内での簡易案内などを想定。

RoboSapiensは、伸縮アクチュエータや各種ロボット製品(BambooShoot Actuator、BambooBot、Karugaroo、Bamboo Gateなど)の開発・製造・販売・レンタル事業を展開している企業である。

《ロボスタ編集部》

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