ホログラムと音声合成で美空ひばりが甦る? ヤマハのAI技術で新曲ライブに挑戦!「NHKスペシャル」9月29日放送

歌謡界のトップを走り続けた絶世のエンターテイナーである美空ひばりさんの新曲ライブが、現代のAI技術を用いて実現した。
(※ 冒頭の画像はNHKスペシャル公式サイトより)

ヤマハ株式会社は、9月29日(日)午後9時から放送予定の「NHKスペシャルAIでよみがえる美空ひばり(仮)」に協力し、現在同社が開発を進めている、深層学習技術(ディープラーニング)を使用した歌声合成技術『VOCALOID:AI』(ボーカロイド:エーアイ)を用いて、故人である美空ひばりさんの歌声を再現。新曲ライブを実現するという取り組みを支援したことを9月3日に発表した。同技術の公開および実用化は今回が初となる。(<再放送>10月2日(水)[総合]前0:35(火曜深夜))



『VOCALOID:AI(ボーカロイド エーアイ)』と「VOCALOID(ボーカロイド)」

『VOCALOID:AI』は同社が独自に開発した、AI(人工知能)技術を搭載した歌声合成技術だ。あらかじめ目標となる歌手の歌声を収集し、そこに含まれる音色や歌いまわしなどの特徴を深層学習技術(ディープラーニング)により学習することで、その歌手独特の癖やニュアンスを含んだ歌声を、任意のメロディーと歌詞で作り出すことを可能にした。
現在ではバーチャルシンガーによる歌声を制作できる技術として広く親しまれている、同社独自の歌声合成技術「VOCALOID」(2003年発表)と比較して、AI技術を使用した『VOCALOID:AI』では特に、音色変化の表現が格段に向上した。

なお、今回の『VOCALOID:AI』の公表に伴い、「VOCALOID」は同社の歌声合成技術の総称として、また、『VOCALOID:AI』は、その中でも特に人工知能技術を使用したものとして位置づけられる。



NHKスペシャル「AIでよみがえる美空ひばり(仮)」

今回の取り組みは、日本放送協会(NHK)主導のもと多数の協力者を得て実施できた、没後30年を迎え、歌謡界のトップを走り続けた絶世のエンターテイナーである美空ひばりさんの新曲ライブを現代のAI技術を用いて実現するというものだ。
4K・3Dの等身大ホログラム映像でステージ上に本人を出現させ、秋元康氏がプロデュースした新曲を、美空ひばりさんの歌声で再現するというプロジェクトとなっている。


ヤマハの役割

同社は、同プロジェクトにおいて、新曲のボーカルパートと曲中のセリフパートを制作。具体的には、『VOCALOID:AI』を用いることで、美空ひばりさん本人の歌声や歌い方、話し声の特徴を忠実に反映したボーカルパートとセリフパートの双方の作成を実現した。
合成に必要となる学習データには、美空ひばりさん本人の生前の歌や話し声を収録した音源を使用。歌声音源の背景には伴奏音が含まれていたが、同社の「伴奏音除去技術」を用いて歌声部分のみを抽出することで質の高い学習データを生成し、高品質な合成が可能となった。
今回使用したいずれの技術にも、昨今急速に進化を遂げているAI技術の一種である深層学習技術を使用しており、これらの最新技術によって、昭和歌謡界を代表する歌手を蘇らせるという挑戦的な取り組みである。


【同プロジェクトを通じてのヤマハの見解】
今回のプロジェクトは、美空ひばりさんという稀代のボーカリストの音楽性を再現する取り組みでもあり、その歌声の本質に迫ることが出来たのは、約130年に渡る楽器・音響機器の開発・製造で培ったヤマハの技術と感性によるものだと考えている。歌声合成技術のさらなる進歩が「素晴らしい歌声が時を越えて人々を魅了する」という新しい音楽の可能性を生み出すということを、今回の協力を通じて提示したい。

今回の番組におけるヤマハの技術支援全体図

▼ 番組情報

番組名 「NHKスペシャル AIでよみがえる美空ひばり(仮)」
初回放送 9月29日(日) 午後9時~9時49分
出演 秋元康、天童よしみ、森英恵
番組HP https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20190929


関連サイト
ヤマハ株式会社

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ロボスタ編集部
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