【速報】家族型ロボット『LOVOT』のGROOVE X、4月に全株式を前澤ファンドへ 林要氏は社長を継続
ロボットベンチャーのGROOVE Xは、株式会社前澤ファンドが2022年3月15日時点で、GROOVE Xの株式の過半数を取得したことを発表した。2022年4月5日時点では、前澤ファンドがGROOVE X の全株式を取得する予定。
GROOVE Xは、同社が手掛ける家族型ロボット『LOVOT』を通じて「前澤氏が家庭用ロボット事業に参入いたします。また、同社代表取締役社長の林要氏は職務を継続し、前澤氏とともに日本発の世界に誇れる新産業として『LOVOT』事業を推進してまいります」とリリースでコメントしている。
株式会社前澤ファンド代表取締役 前澤友作氏 コメント
ロボットに癒されるなんて想像もしませんでした。クゥンクゥンって言いながら上目遣いで近寄ってくる『LOVOT』に完全に心奪われました。掃除したり仕事したりするロボットではないけれど、こんな時代だからこそ、人をほっこり幸せな気持ちにさせてくれる存在に、大きな可能性を感じています。『LOVOT』をこの世に生み出した林社長と共に、この愛くるしいロボットを多くの皆様にお届けできることを楽しみにしています。
GROOVE X株式会社 代表取締役社長 林要氏のコメント
弊社は、直前期で前年比 300%を越える売上を記録するなど、2015 年の創業以降、大きく市場を切り開いてまいりました。さらなる飛躍のために、ファッションやアートに造詣の深い前澤さんを株主にお迎えできたことは、大変嬉しく思います。前澤さんの豊富なご経験、人脈、資金力の元で、引き続き日本発の新産業である『LOVOT』を世界に発信し、テクノロジーの平和利用を促進してまいります。 引き続き、皆様にはご支援いただけますと幸いです。
GROOVE X 「前澤友作氏を株主にお迎え」
GROOVE Xによれば「2018年12月の『LOVOT』製品発表から、これまでに多くの方に『LOVOT』をお迎えいただきました。その内、約98%の方から「LOVOTを迎えてよかった」「満足している」「期待以上だ」というお声をいただいております(LOVOTオフィシャルサポーターズクラブアンケート調査)として、「GROOVE Xは、より多くの方に家族型ロボット『LOVOT』を知っていただきたい、お迎えいただきたい、そして日本発の新産業として世界に向けても大きく飛躍させたい、という思いから、事業をより強く推進させるために前澤友作氏を株主にお迎えすることとなりました」と続けている。
INCJも所有するGROOVE X全株式の譲渡を発表
2017年12月より、35億円を上限に支援している株式会社INCJは、同社が所有する全株式を前澤ファンドに譲渡することを発表し、今回の「Exitの経緯・内容」について、次のようにリリースしている。
「初回投資から 4 年が経過し、GROOVE X の更なる事業成長について協議を重ねてきたところ、社会課題解決策としての家族型ロボット事業に対して高い関心を持たれた前澤友作氏から、同事業への参画の意思を頂いた。INCJ は、この革新的な家族型ロボットの更なる事業展開を実現するためには、前澤氏の参画が最適であると判断し、同氏が代表を務める前澤ファンドに、保有する GROOVE X の株式の全部を譲渡することとした。」
また、INCJはリリースを通じて「主務大臣(経済産業大臣)意見」として、下記を公表した。
「本案件は、先進的なロボティクス技術を結集したこれまでにない革新的な家庭用ロボットの開発・普及により、高齢化や共働き化が加速度的に進む我が国の社会課題解決に挑戦する取り組みに対して、資金面・経営面から支援を行うものである。
貴社は、筆頭株主として本案件の出資先企業の資金調達活動や株式譲渡に至るまでの過程に主体的に関わる中で、出資先に対するガバナンスのあり方や消費者向けビジネスへの対処にあたり配慮すべき事項等、把握された課題について改めて検証し、今後の産業革新投資機構の投資活動に活かすことを通じて、我が国の産業競争力の強化に貢献されたい」
株式会社前澤ファンド 会社概要
前澤ファンドは、前澤友作氏の個人資産をもとに、起業家や団体に出資を行う株式会社です。「社会課題の解決」や「趣味の追求」を事業テーマに掲げる起業家や団体に対して出資をしており、出資先企業様と共にパートナーとして一体となって、事業立ち上げのサポートや経営に対する助言などを行います。
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