Jibo・BUDDYへ出資のCAC、感情認識AI「Affectiva」の国内初の販売代理店に

企業向けITサービスを展開する株式会社シーエーシーは、感情認識AIを開発するAffectiva, Inc.と日本国内初の販売代理店契約を締結し、Affectiva社のサービスとソフトウェアの販売を開始したことを発表した。

Affectiva社は2009年に米国マサチューセッツで設立された、顔画像分析等による感情認識を行うプラットフォームの開発を行う会社。同社の感情認識ソフトウェアは、偏りのない消費者の反応をキャプチャしてリアルタイムで計測し、瞬間的に生じる自然な感情を98%の精度で分類するという。

Affectiva社は、世界75ヵ国で、400万人以上の表情を分析し、500億件に上る感情データポイントを収集し、世界最大級の表情と感情のデータを蓄積している。すでに、世界各国の市場調査、メディア、広告、ゲーム市場でグローバルに使用されており、1400以上のブランドで消費者の感情テストに用いられるなど、感情認識AIの市場を牽引する存在だ。


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リアルタイムに感情を取得することができる

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時間の変化による感情の変化を追うことができる

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読み取った感情を元に絵文字に変換

CACグループでは、この5月にAffectiva社への出資を行ったのに続き、今回の販売代理店契約締結により、感情認識AIビジネスに具体的に着手した。

Affectiva社の感情認識ソフトウェアにより、広告、医療、自動車など多くの分野で、パーソナライズされた体験の提供が可能になり、例えば、患者の心の状態に応じた医療アプリケーションの開発などが可能になる。

CACは、Affectiva社のサービスとソフトウェアの販売、メンテナンスとサポート、導入のコンサルティングと構築などを行うという。

「今後、製品開発、教育、人材サービスなどの分野で感情認識AI活用への積極的な提案を行うとともに、Affectiva社のソフトを組み込んだ自社サービスの開発、ソーシャルロボット事業での活用にも取り組んでいきたい」とCACは語っている。

CACは、JiboやBUDDY等、話題のソーシャルロボットへの出資も行っている。

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ロボットスタート株式会社

ロボットスタートはネット広告・ネットメディアに知見のあるメンバーが、AI・ロボティクス技術を活用して新しいサービスを生み出すために創業した会社です。 2014年の創業以来、コミュニケーションロボット・スマートスピーカー・AI音声アシスタント領域など一貫して音声領域を中心に事業を進めてきました。 わたしたちの得意分野を生かして、いままでに市場に存在していないサービスを自社開発し、世の中を良い方向に変えていきたいと考えています。

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