実在する若手アイドルグループ『PREDIANNA(プレディアナ)』のメンバー「侑杏」(ゆあ)のTwitterアカウントでは、本人ではなくAIがツイート投稿の代行を行うプロジェクトが進行中だ。5月18日~5月31日までの期間限定で行われる。
https://twitter.com/pre_yua
WEBサービス・アプリ開発をワンストップで提供する株式会社ビットエーは、設計・開発した文章生成AI『AI記者』のエンジンを使い、AIによるアイドルのtwitterアカウント投稿代行サービスを開始したことを発表した。HAKUHODO THE DAY、株式会社ニューピースが企画し、ビットエーとデータセクションが開発に協力している。
企業によるSNS利用の拡大とそれに伴う投稿のリスク管理の重要性増大に対するソリューションとして行う。「その人らしい文章」の特徴検出と文章生成を人工知能によって行い、Twitterアカウントを半無人運用することは可能なのかという課題に挑戦している、と言う。
(※冒頭の画像はイメージです。アイドル本人とは関係ありません)
2016年11月に公開された中部経済新聞『AI記者』のエンジンをベースに設計された、同プロジェクト用の『AI記者』に、若手アイドルグループ『PREDIANNA(プレディアナ)』侑杏(ゆあ) さんのTweetデータを学習データとして提供。新たに開発した個人のツイートからクセや特徴を学習させることで「らしい文章」を生成する。
これは機械学習ツールの実証実験、第一弾となる。
AI Twitter botの文章生成について
まず、侑杏(ゆあ)さん自身がこれまで運用を行ってきたTwitterアカウントをクロールして収集。特定ワードの言い換えパターンや言い回し、癖や特徴を分解し機械学習をおこなった。
時間×Post全体で言いたいこと(数文字程度 ※例:おはよう 等)×実際のスケジュールを組み合わせ、数パターンのツイート文章を生成。そこから最も「らしさ」の値の高かった(vectorの近似が高い)ものをポストすることでアカウントの運用を擬似的に代行する。
また、今後の展開として、自撮り画像の生成『自撮らない自撮り写真』についても取り組みをスタートしている。
ツイート本文をアイドル本人が投稿しているか、AIが投稿しているかは、フォローしている読者にとっては重要なことだろう。過去には、ブログ等でアイドルの代わりにマネージャや事務所のスタッフが投稿しているのではないか、と疑問を持たれて物議をかもした事例もある。今後AIによるツイートの代行やブログ投稿が増えていくのは、これも時代の流れかもしれないが、機械学習の精度向上という技術面では応援したい反面、少し寂しく感じる気持ちもある。
今後の展開を見守りたい。