新聞からグラフが飛び出す、知りたい情報が視界に飛び込んでくる「金融×AR×AI」が日常生活と経済を繋げる 〜リコノミカルのEconomy in Life〜

近未来を描いたSF映画では、顔を見るとその人のプロフィールや犯罪履歴が表示されたり、モノを見るとメーカーや製造年月日がパラパラと表示される、そんなシーンをよく見かける。今の技術でいえば、それらは「AR」や「MR」で実現するのだろう。


もし、新聞の数字だらけの株価表示欄が、一瞬で数値を棒グラフに変換して表示できるとしたら、どの数字が特出しているのか、どんな企業の取引量が増減しているのか、そんなことを確認するのがひと目でできるようになるかもしれない。


その時は画像の認識や解析、情報の検索や学習には、AI関連技術が使われるはずだ。

金融とAR&AIを融合させたサービスのプロトタイプを公開

“「人にやさしい」インタフェースで日常生活と経済を繋げる。” を企業理念としているリコノミカル株式会社は、企業理念を具現化したフィンティック(FinTech)・サービス『Economy in Life』を2017年6月6日に発表した。これは、金融×AR×AI、それぞれの技術を融合した全く新しいユーザー価値を提供するもので、6月7日から開催されたInterop Tokyo 2017(IoT×AI×5G World)にてブース出展し、『Economy in Life』プロトタイプを公開した。


■ リコノミカル 『Economy in Life』プロトタイプ



金融とAR&AIを融合させたサービスは、これまで世界的に殆ど例がない。さまざまなゲーム、アトラクションなどのエンターテインメント分野でVR・ARの応用が活発化しているが、エンターテインメント以外の分野では、医療への適用が進みつつあるものの、これまでの主な事例は、建築・不動産分野や、デザイン・設計分野にとどまっている。

AIは昨年以降、全産業分野において活発な研究開発が進み、先進的な応用事例も多数発表されているが、未だ、日常生活の中で広く一般ユーザーが利用するまでには至っていないとの現状がある。Economy in Lifeは、この先端ITを活用することで、日常生活の中から、金融・経済情報やその関連情報への、極めて簡単なアクセスを実現した(日常生活と経済を繋げた)サービスといえる。



Economy in Lifeの概要 と プロトタイプ

身近にあるスマートフォン、タブレットや、今後急速な普及が見込まれる、ヘッドマウント型情報端末(HMD)、ウェアラブル端末において、カメラに写った2次元被写体/3次元被写体を検出・特定。被写体周辺の空間上に、対象被写体を起点とした連想的かつ連続的な情報を表示する。

Economy in Life(※クリックして拡大)

空間上に立体的に表示された情報は、そのそれぞれが操作可能であり、注文や購買などのビジネス・アクションを起こすことも可能だとしている。


Economy in Life on NewsPaper

この一連の表示・操作には検索キーワードなどの文字入力操作を一切必要としないだけでなく、「対象被写体が何か」さえも知る必要はなく、気になる被写体の関連情報の取得を、カメラをかざすだけの直感的かつワンアクションで実現できる。


Economy in Life on Materials

Economy in Lifeによって、これまでパソコンやスマートフォン、タブレットのスクリーンやページ概念よって制限・抑制されてきた情報表現・操作の自由を、無制限の3次元空間上へと、開放・拡張されることになる。



今後の展開について

日常生活のあらゆるシーンで利用できるEconomy in Lifeだが、同社は当面の間、金融・経済分野での利用を積極的に進め、その中でも特に、教育・就活・コミュニティ支援を重点領域とするそうだ。


長期にわたるデフレ経済、日本銀行によるマイナス金利政策などにより、若年層や中高年層の中で、IT・情報リテラシーと金融リテラシーの格差が加速度的に広がっている。

これらの動きが、将来的な格差の固定化と、貧困の拡大をもたらすリスクにつながると考えている同社は、「Economy in Life」により、金融・経済情報へのアクセスのハードルとコストを低減させ、日本人のIT・情報リテラシー向上と金融リテラシー向上を、強力に支援すると述べている。

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ロボスタ編集部

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