浜松科学館「みらいーら」がリニューアル!AIによる対話型の科学学習情報システムを導入
浜松市にある浜松科学館「みらいーら」が7月にリニューアル・オープンし、科学館としては世界初となる、AIによる科学学習情報システムを導入することを発表した。以下はそのプレスリリースより。
浜松科学館(事業主体:浜松市)は、このたび館内・展示コンテンツを一新し、新たに浜松科学館「みらいーら」として、2019年7月6日(土)にリニューアルオープンいたします。昨年4月より館内の全面リニューアル工事を進め、科学館としては世界で初めて人工知能(AI)の対話機能を備えた科学学習情報システムを導入しております。
また、入場料がかからない入口脇のスペースにはサイエンスライブラリーを併設したカフェ、屋外にはテラスとサイエンスパークを新設し、大人も子供も1日楽しめる施設となっています。リニューアル前から人気のあったプラネタリウムは、最新の音響映像設備を導入し、臨場感あふれる星空体験、宇宙体験を提供していきます。
新たな施設コンセプトは、“自ら考え、対話し、行動する、【科学×挑戦】の活動基地”。“科学する心”を持って夢に挑戦する人々を応援する「サイエンス・ベースキャンプ ~未来創造の拠点基地~」として、地域の人々とともに活動し、成長していくことをめざします。※当館調べ
■愛称「みらいーら」の由来:「未来」+静岡の方言でよく知られている推量表現の「~ら」を組み合わせたもので、科学館は未来への希望と挑戦であり、これからも明るくて良い未来になるように願いが込められています。
展示コンテンツ
◆名物サイエンスパフォーマーが出演するサイエンスショー等を行う「みらいーらステージ」
中2階にある「みらいーらステージ」では、双方向のコミュニケーションや、予測したり考えたりするプロセスを重視したプログラムを組み、楽しみながら科学の原理などを理解できるサイエンスショーを毎日実施。上層階からも見えることを考慮し、名物サイエンスパフォーマーを招聘するなど、ショーマンシップあふれる演出を行います。
◆科学館としては“世界初※”のAIによる科学学習情報システムを導入!
主体的な学びを支援し、科学館内での体験の質を高めるため、当館は科学学習情報システムを導入しています。来館者は、人工知能(AI)による対話機能を備えたアプリ「コンパス君」を活用することにより、展示物について解説を受けたり、質問することができます。この体験により、次の学習行動を促し、発展的な学びにつなげることができます。また、来館者レベルにあわせた、アクティブ・ラーニング型の学びの場を提供することで、学びや経験を社会の中で活かせる力=生きる力を育みます。 ※当館調べ
◆自然・音・光・力・宇宙・新技術の6つの展示コーナー
展示コーナーは、多様な生態系をもつ浜松の豊かな「自然」、地域産業とも関連の深い「音」「光」「力」「宇宙」、そして静岡大学や地元企業の研究開発が分かる「新技術」の6つに分かれ、子どもから大人まで楽しめる内容になっています。
■自然ゾーン:山から海まで多様な生態系をもつ浜松市の豊かな自然を、マクロからミクロまで様々なスケールで切り取り、展示します。
■音ゾーン:音の物理的な性質から音が聞こえるしくみ、さらに音の様々な技術応用まで体験できます。
■光ゾーン:光や色の基本的な現象から、色が見えるしくみ、また身近な光の技術について展示します。
■力ゾーン:常識とは異なる力の性質、不思議について解説します。
■宇宙ゾーン:地上から地下、そして宇宙空間から調べた宇宙の姿や宇宙への挑戦を体感できます。
浜松ならではの地域産業の先端技術を紹介
音・力ゾーンでは、関連する地域企業の先端的な技術についても展示紹介します。
■スズキ自動車:力ゾーンにて、クルマの基本的な仕組みと衝突被害軽減ブレーキ、バイクの運転シミュレーター等
■ヤマハ発動機:力ゾーンにて、船舶シミュレーター、パワーアシストつなひき
■ヤマハ:デジタル音場技術によって、自分の声の聞こえ方が変わることを体験
上記以外にも、本田技研が力ゾーン、河合楽器とローランドが音ゾーンで展示しています。
当日の星空を“星空解説員”がライブ解説する最新鋭のプラネタリウム
リアルな星空を再現できる光学式プラネタリウム、スクリーン・座席・カーペットなどの内装の一新、最新の音響映像設備の導入により、プラネタリウムの表現力が高まりました。リニューアルした最新鋭のプラネタリウムにより、臨場感あふれる星空体験、宇宙体験を提供していきます。
注目のコンテンツは、当日のリアルな星空をもとに“星空解説員”がライブ解説するスタイルで、来館者とのコミュニケーションを図りつつ、体感する学びの場を提供します。また、4K解像度に対応したドームシアターを活用し、没入感のある映像番組を上映します。
■生解説プラネタリウム プログラム
「宇宙へGO!ミッション01 宇宙の色を調査せよ!」
天野名誉館長が開発された青色LEDから話題を広げ、
星の色をメインテーマとします。
浜松が誇る光技術を導入したカミオカンデや国際都市浜松ならではの
南半球の星空も取り上げます。
〈日程:2019年7月6日(土)~9月29日(日)〉
■大型映像
「新・恐竜大進撃」
最新研究からその圧倒的な強さの秘密が明らかになった史上最強の恐竜・
ティラノサウルス。日本の恐竜史上最大級の丹波竜。
超高精彩CGを駆使して恐竜の時代へタイムスリップ!
〈日程:2019年7月6日(土)~ ※終了時期未定〉
サイエンスライブラリーを併設したカフェ、科学の好奇心を刺激するミュージアムショップ
入場料がかからない無料ゾーンには、カフェ「SOW」、 ミュージアムショップを設置。浜松科学館らしい特色のあるカフェ・ショップにより、大人も子供も1日楽しめる施設にしました。
カフェ「SOW」
「食を科学する」をコンセプトに、サイエンスライブラリーを併設し、「おどろき」と「ワクワク感」のあるメニューやサービスを提供します。
ミュージアムショップ
見て、触れて、遊び、学ぶことで科学に対する好奇心や挑戦心を刺激させる商品を揃えています。
参加体験型ワークショップを行う2つのラボ 「ものづくりラボ・サイエンスラボ」
観察・実験・工作を行える2つのラボ「ものづくりラボ・サイエンスラボ」を新装。
参加型ワークショップのさらなる充実を図りました。手を動かして考えることを重視し、観察や実験、工作などのプログラムを展開します。自ら工夫する要素を入れ込んだり、作ったものを持ち帰ることができたりと、サイエンスショーや展示学習とは異なる学びの機会を提供します。
サイエンスパーク(屋外)
施設屋外にあるサイエンスパークでは、屋外遊具や芝生広場、農園、テラスを新たに設置。
特別展の開催期間中や、市中心部で開催されるイベント等に参加・協力していきます。
夜になると、2014年にノーベル物理学賞を受賞し、本館の名誉館長を務める天野浩さんが開発した青色LEDで通路を照らす「天のリバー」が出現します。
【施設概要】
■施設名称:浜松科学館「みらいーら」
■住所:浜松市中区北寺島町256-3
■TEL:053-454-0178
■設置者(所管課):浜松市(創造都市・文化振興課)
■指定管理者:乃村工藝社・SBSプロモーション共同事業体
■観覧時間:午前9:30~午後5:00 ※7月20日~9月1日は、午前9:30~午後6:00
■休館日:・毎週月曜日 ・年末年始(12月30日~1月2日)ほか
■年間利用者数目標:・常設展示+プラネタリウム :17万人 ・その他(特別展、教室など):10万人
■WEBサイト:https://www.mirai-ra.jp/
【入場料】
■常設展入場料(通常料金):大人600円、中人(高校生)300円、小人(中学生以下)無料
■常設展入場料+プラネタリウム1回分観覧料(大型映像1回分観覧料):大人1,100円、中人(高校生)550円、小人(中学生以下)無料
【年間パスポート】
■常設展示とプラネタリウム:大人2,700円、中人(高校生)1,200円