IoTセンサーでバスケ観戦者の感情変化をつかむ!業界初の調査「スポーツ観戦における楽しさ・エンゲージメントの見える化」実証実験

株式会社ウフルは、株式会社NTTデータ経営研究所と、スポーツ施設計画分野の第一人者上林功准教授が率いる、追手門学院大学上林研究室と共に、テクノロジー活用による産官学連携のスポーツ事業創発コンソーシアム「Sports-Tech & Business Lab(STBL)」の活動の一環として、IoTを活用したスポーツ観戦における楽しさ・エンゲージメントの見える化に向けた実証実験を行ったことを6月19日に発表した。ウフルはIoT事業を核とし、スタジアム・アリーナにおけるIoT活用促進に携わる企業。(※冒頭の写真はアルバルク東京ホームゲームの参考イメージ)

スポーツ産業を15兆円市場に拡大すること、それが政府目標として掲げられている。また、官民連携でスタジアム・アリーナ整備等を推進する「スタジアム・アリーナ改革」の議論においても「コストセンターからプロフィットセンターへ」が課題として挙げられてもいる。この課題解決には観客がスポーツ観戦をより楽しみ、何度でもスタジアム(アリーナ)に訪れたいと思う体験の創造が欠かせないのだが、観客の試合やチームへの満足度や、再来場期待を持っているかについて把握する手段が限られていた、という実状が背景にある。


「Sports-Tech & Business Lab」公式Webサイト
https://www.nttdata-strategy.com/stbl/





同実証プロジェクトについて

                   
多くの研究では、応用科学によるアプローチによる対話法や質問紙法での調査を行っていたが、心理的興奮が大きく影響する主観的なデータの妥当性と信頼性について、研究の限界を指摘されていた。このような問題意識を背景とし、STBLでは「楽しさ、ファンエンゲージメントの見える化」と題した分科会を設置。有識者や関係する企業と議論を重ね、IoTなどを活用して観戦者の集中度、熱狂度、満足度などを定量化する手法の検討を続けている。
同検討結果を具体化する取り組みの第一弾として、ウフル、NTTデータ経営研究所と追手門学院大学社会学部スポーツ文化コース上林研究室は、スポーツ観戦者の楽しさ・エンゲージメントの定量化を目的とした実証プロジェクトを実施した。

図:体験と主観・客観データの関係

▼ 実証実験内容

実施場所 アリーナ立川立飛
実施期間 2018年10月~
実施日 Bリーグ所属のプロバスケットボールチーム「アルバルク東京」のホームゲーム
※センサー設置・調査に当たっては、トヨタアルバルク東京株式会社の協力を受けている
調査方法 アリーナ観客席に環境調査センサーを設置し、タイムアウトなどを含む試合観戦中の観客の反応データを収集。




同実証プロジェクトの成果

今回は、観客席のエリア別の音声データを収集・解析し、各観戦者が接している観戦環境の差を定量的に明らかにしたと同時に、試合の撮影映像との突合により、観戦環境の変化と試合の状況などとの関係についても分析を実施。スポーツアリーナという環境とプロスポーツの実際の試合という条件下において、IoTセンサーによる観戦者の状況の調査に業界で初めて成功し、座席エリア別での観戦者状況の分析・エンゲージメントの検証を可能にした。

今後は、設置するセンサーの種類を増やして、観客の脳波、表情、姿勢、動作といったようなデータの取得対象を拡げていき、センサーで取得した客観データと、インタビュー調査・アンケート調査による主観データの相関を調べるなど実証研究としての精度を高めていく予定だ。同時にスタジアムソリューションとしての事業化にも取り組んでいく。

なお、STBLの活動の目的は、産官学連携によるビジネスの創出であることから、単に研究や実証に留めることなく、スポーツやライブエンターテイメントビジネス全般におけるスタジアムソリューションとして事業化に取り組んでいくとしており、今後も、フィールド提供や技術協力、資本参加などのパートナーを募集すると述べている。

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ロボスタ編集部
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