製造業向けAI、ロボット、人手不足対策、脱炭素などの最新技術をテーマに、1,850社が出展する「ファクトリーイノベーション Week」が東京ビッグサイトで開幕した。会期は2026年1月23日(金)まで。

複数の専門展示会で構成される本イベントの中で、ロボット分野を担うのが「第10回 ロボデックス ロボット開発活用展」だ。





実用ロボット中心の「ロボデックス」、ヒューマノイドは控えめ
工場向けロボットやAGV/AMRなど、すでに実用段階にあるロボット技術が中心となっており、「国際ロボット展」や「CES 2026」と比べると、ヒューマノイドの存在感は限定的だ。
基調講演はヒューマノイド開発の象徴的存在から
その一方で、初日の基調講演にはヒューマノイド開発の象徴的存在であるボストン・ダイナミクスが登壇。イベント開始前から多くの来場者が集まり、ヒューマノイドへの関心の高さを改めて印象づけた。

会場の一角で存在感を放つ「ヒューマノイドロボットショー」
会場の一部には、ヒューマノイドの実機展示に特化した「ヒューマノイドロボットショー」が設けられている。
出展しているのは、TechShareとカワダロボティクスの2社だ。


規模は決して大きくないものの、「最先端の海外ヒューマノイド」と「国内で培われた実装ノウハウ」という対照的な立ち位置が、来場者にとって分かりやすい構成になっている。ミニ講演は各社30分、11時、13時、14時、15時に実施される。

TechShare:最新ヒューマノイド技術と開発トレンドを俯瞰
TechShareは、「深層強化学習・模倣学習によるヒューマノイドロボット開発の最前線」をテーマにミニ講演を実施。
Unitree社のラインアップの紹介、ヒューマノイドと四足歩行ロボットの比較、従来のロボットと比較してヒューマノイド開発が技術的に困難と言われているポイント、ロボットハンドの最新技術、超多軸ロボット開発の課題などを説明した。

「いま世界のヒューマノイドで何が起きているのか」「ヒューマノイド開発の手法と課題はなにか」を俯瞰的に把握できる内容となっていた。
カワダロボティクス:実運用を前提にしたヒューマノイド活用
一方のカワダロボティクスの講演タイトルは「人と一緒に働くヒト型ロボット"NEXTAGE"が拓く新しい働き方」。同社が長年にわたって取り組んできたヒューマノイド開発の歴史(二足歩行型を含む)を振り返りながら、上半身ヒューマノイド「NEXTAGEシリーズ」の実運用事例を紹介。

実際の企業名を挙げ、「どの工程で、どのように使われているのか」を具体的に示す構成で、導入検討中の製造業関係者にとって実践的な内容となっている。

“研究・開発”と“現場実装”が並ぶヒューマノイドデモ
「ヒューマノイドロボットショー」では、会期中ほぼ常時、両社による稼働デモが行われている。
TechShareは、遠隔操作のヒューマノイド「G1」や四足歩行ロボットを稼働展示し、来場者が気軽に質問できる場を提供。

カワダロボティクスは、上半身ヒューマノイド「NEXTAGE Fillie」による、双腕で商品を包装箱に詰める「箱詰めタスク」を披露している。箱詰め後に最終の目視検査も行い、きちんと箱詰めができていなかったり、箱が破損した場合は、ラインから排除する点検タスクも加えられている点も見逃せない。


ヒューマノイド社会実装の“現在地”を示す小さなショーケース
派手さはないものの、最先端の研究・開発トレンドと、現場での実運用という2つの視点を同時に確認できる点が、このヒューマノイドロボットショーの特徴だ。
ヒューマノイドの社会実装を現実的に検討する来場者にとって、示唆に富んだ展示となっている。







