日本運輸がMujinOSを導入|完成車メーカー向け部品供給倉庫の物流DXを実現

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総合オートメーションテクノロジー企業の株式会社Mujinは、日本運輸株式会社の太田インター営業所において、統合型オートメーションプラットフォーム「MujinOS」を基盤とした完成車メーカー向け部品供給倉庫のDXを構築した。
今回の発表は、人の作業や判断に依存していたオペレーションを刷新し、生産計画と連動した自動化・デジタル化を実現する事例となった。

多品種少ロット時代に挑む物流自動化3つの革新

近年、関東圏の完成車メーカーでは、ニーズの多様化や製品サイクルの短縮を背景に、多品種・少ロットの混流生産が進んでいる。
それに伴い、部品供給の現場では生産計画に応じた柔軟かつ変動的な対応が求められ、自動化の難易度が一層高まっている。

完成車メーカーの部品供給を担う日本運輸の倉庫も同様に、サプライヤー各社から集約された部品ピッキング作業の多くが、人手と属人的な判断・作業に依存していた。
そこで同社は、将来的な人手不足を見据え、重筋作業の自動化と変動性が高く属人化しやすい作業のデジタル化に挑戦。Mujinとともに、ロボット・AGV・デジタルツインをフル活用した、革新的な物流DXを実現した。

本取組の先進性は、以下3点である。

97種の製品を品種別自動補充:知能通い箱デパレタイズ/パレタイズロボット + AGV

97種の製品を対象に、通い箱デパレタイズ/パレタイズロボットとAGVによる品種別の自動補充を実現。知能ロボットは、ミリ単位の高精度な嵌め合わせや左右部品の混載パレット、サイズ差の大きい通い箱にも柔軟に対応し、高精度な段積みを可能にしている。

段積み後の製品はAGVで自動搬送され、品種別の補充から空箱の回収までを自動化している。


ポカミスを排除する部品ピッキング:デジタル支援

部品ピッキングステーションでは、DPS(デジタルピッキングシステム)およびPPS(プロジェクションピッキングシステム)によって、作業者のピッキング作業をデジタルで支援している。作業者は、デジタル表示の指示に従い、取るべき部品と投入間口を識別し、生産計画に沿って正確に作業を行っている。


デジタルツインで工程全体を統合制御:MujinOS

すべての工程は、完成車メーカー側の生産計画(MES/WMS)と連動したWES(倉庫運用管理システム)搭載のMujinOSで統合制御している。倉庫全体をデジタルツイン上でリアルタイムに可視化し、リアルな稼働データを活用した運用改善や、リモートメンテナンスを実現するなど、変種変量生産に対応した変化に強い次世代型物流基盤を構築している。


次世代DX部品供給倉庫の成果は?

今回の取組により、以下の成果を実現した。

成果

内容

生産計画と連動した属人作業のデジタル化

補充数・優先順位・投入判断といったカン・コツ依存の作業を、生産計画と連動したシステムで標準化

重筋作業の負荷軽減と安全性向上

20kg超の通い箱の仕分け・搬送をロボットが代替し、作業エリアと搬送エリアを分離することで安全で負担の少ない環境を実現

誤投入の防止と品質向上

DPS/PPS によるポカヨケを強化し、誤投入を防止することで高品質なピッキングを実現

省スペース化と設備費削減

通い箱の大きさに応じたハンド自動交換(ツールチェンジャー機能)により、従来2台必要だったロボットを1台に集約

スムーズな導入と立ち上げ

Mujin が建設業許可を持ち、設計~導入まで一貫対応。倉庫切替後も即時稼働を実現

MujinOSについて

MujinOSは、ロボット・AGV・保管システム、ビジョンセンサ等の多様な自動機器をデジタルツイン環境で統合制御する統合型オートメーションプラットフォームである。
現実世界で起こる様々な変化に柔軟に対応する高度な自律型オートメーションを実現する。ティーチング不要、動的最適化、データ分析・リモート運用に対応し、産業現場のDXを支援する。

《ロボスタ編集部》

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