再春館製薬所は、本社と工場が一体となった「再春館ヒルトップ」内の発送センターに、自律走行型協働ロボット(AMR)とデジタルピッキングシステム(DPS)を組み合わせた新システムを導入した。
AMR×DPSで梱包時間を約2倍に拡大
これまで社員が担っていた資材の準備や荷物の搬送といった付随業務をAMRが代替することで、社員1人あたりの1日の梱包可能時間を従来の約2倍に拡大できる見込みだ。
創出された時間は、メッセージカードの封入や細やかなギフト対応など、機械では代替できない人手作業に充てる方針で、"量"と"質"の両立を目指すとしている。
当日出荷比率53%→65%、電力消費は約40%削減
今回のシステム刷新により、当日出荷比率は現在の53%から65%へと10ポイント以上の向上が見込まれる。DPSによるピッキング精度の向上も加わり、ミスのない確実な配送体制の構築につながる。
環境面では、従来のベルトコンベア方式と比較してAMRの電気使用量を約40%削減できると同社は試算しており、CO₂排出量の低減にも貢献する。
また、AMRと人が協働する発送センターは見学通路から内部を見渡せる設計となっており、地元熊本におけるDX推進の先進事例として、地域の子どもたちや企業への学びの場としても機能する。
2032年創業100周年へ、物流プラットフォーム化も視野
同社は2032年の創業100周年を見据えた中長期ビジョンとして「ポジティブエイジカンパニー」への進化を掲げており、今回の物流刷新はその重要な一歩と位置づける。
将来的には、今回構築した物流オペレーションのノウハウを活かし、品質や顧客対応を重視する他社メーカーの製品出荷支援など、物流業界全体への新たな価値提供も視野に入れている。
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