NECの自動交渉AIが調達業務を革新 合意達成率95%・交渉時間80秒

NECの「自動交渉AI」が調達業務を革新——交渉時間を数日から約80秒に短縮、自動合意達成率95%を実現
  • NECの「自動交渉AI」が調達業務を革新——交渉時間を数日から約80秒に短縮、自動合意達成率95%を実現
  • サプライヤが自動交渉AIと交渉するチャット画面イメージ

日本電気株式会社(NEC)は、独自のAI技術「自動交渉AI」を活用し、複雑な納期・数量交渉を自動化する「NEC 調達交渉AIエージェントサービス」をNECグループ会社に導入、2025年4月から運用を開始した。

従来は調達担当者が担っていた交渉業務をAIが代替することで、膨大な交渉時間の削減と需要変動への迅速な対応を実現する。

製造業の調達現場が抱える課題

近年、製造業では需要の多様化やサプライチェーンの広範化により、ステークホルダー間の交渉が複雑化している。リードタイム短縮や多品種少量生産への対応、VUCA環境下でのリスク対応など、調達業務のDXによる効率化・迅速化が急務となっている。

特に部品・原材料の納期・数量交渉は生産計画に直結する重要業務だが、人材不足や業務の属人化、コスト圧力などから十分な調整が行き届かないケースが多い。

NECが開発した「自動交渉AI」は、人間が介在することなくシステムが自律的に取引先と交渉し、最適な合意形成を支援する。これにより、人手では対応しきれなかった膨大な品目についても調達タイミングの調整が可能となり、過剰在庫の抑制・欠品防止・納期遅延回避を実現する。

実証実験で自動合意達成率95%・交渉時間約80秒を確認

サービス導入に先立ち、2024年9月から10月にかけてNECグループ会社で実証実験を実施。約1,300品目の部品調達における取引先との納期・数量調整の自動化に成功した。

サプライヤが自動交渉AIと交渉するチャット画面

購買側担当者が介在せずAIのみで合意が達成された割合を示す「自動合意達成率」は95%に達し、交渉開始から完了までの調整時間は従来の数時間~数日からわずか約80秒に短縮できることを確認した。

AIコア技術「cotomi」を中核に展開

NECは価値創造モデル「BluStellar」のもと、AIコア技術「cotomi」を中核としたAIサービスを展開している。

《ロボスタ編集部》

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