ロボットや自動化システム向けサーボ制御キット「EVALKIT-ROBOT-1」 半導体メーカーのSTとmaxonが共同開発 約1万4千円

11月にドイツのニュルンベルクで開催された「sps 2019」において、STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)とmaxonは協力して開発したサーボ制御キット「EVALKIT-ROBOT-1」を展示した。

STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器に半導体を提供する半導体メーカー。一方のmaxonは高精度モータの主要メーカーで、ST Partner Programの参加メンバー。両社は、ロボット/産業機器向けサーボ・ドライバの設計の加速に向けて協力することを発表している。(記事の内容は、2019年11月25日にジュネーブおよびザクセルン(スイス)で発表されたプレスリリースの抄訳)


ロボットの開発をサポートする評価キット

EVALKIT-ROBOT-1は、サーボ・ドライバや、ロボットの高精度な位置決めおよび高度なモーション制御の開発をサポートする評価キット。1024パルス/回転のインクリメンタル・エンコーダを内蔵したmaxonの100W(ワット)BLDCモータを搭載し、低速回転でもスムーズかつバランスの取れた高精度の制御を実現する。

また同梱のサーボ制御ボードには、STの高性能な3相モータ・コントローラである「STSPIN32F0A」と、すぐにモータに接続して使用できる、STのパワー・トランジスタで構成されたインバータを搭載。

「STSPIN32F0A」は、STM32F031C6マイクロコントローラや3相インバータ・ドライバなど、モータ制御において重要な回路を集積している。STM32F031C6には高精度の位置決めを可能にするベクトル制御(FOC)機能とMODBUS通信用のファームウェアが搭載されているため、簡単にモータを始動させ、コマンド送信を始めることが可能。

評価キットの価格は129ドル(日本円で約14,000円)。STのウェブサイトから購入することができる。

maxon motorのインダストリアル・オートメーション事業開発部門を統括するFelix Herger氏と、STのモーション・コントロール製品担当マーケティング・マネージャであるBranimir Ivetic氏はそれぞれ、次のようにコメントしている。

maxon motor インダストリアル・オートメーション事業開発部門 Felix Herger氏
当社のモータの高い品質、精度および正確さは、世界中で信頼されています。STとの協力により、この優れた品質と精度を幅広く、簡単に活用できるプラットフォームが生まれました。


ST モーション・コントロール製品担当 マーケティング・マネージャ Branimir Ivetic氏
高精度の位置決め機能を備えたハイエンドのモーション制御の設計は、複雑で時間を要するため、専門的な技術が必要です。maxonとの協力により、このような技術を一つの評価キットで実現することができました。EVALKIT-ROBOT-1は、次世代のロボット開発や、先進的な機能と精度、および優れた信頼性と使いやすさを実現する自動化システムの開発に貢献します。


関連サイト
「EVALKIT-ROBOT-1」

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山田 航也
山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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