2025年12月5日、シャープから「ポケとも」が発売されました。ミーアキャットをモチーフにしたデザインで、「あなたの気持ちにそっと寄り添うポケットサイズのおともだち」です。



「ポケとも」は生成AIと連携して高度な会話が可能です。会話を重ねるごとにオーナー(ユーザー)のことを覚えてくれて、唯一無二の大切な友達になっていきます。

気になるお値段は、本体価格が税込39,600円。AIロボットとしては本体価格がかなり抑えられています。ただ、本体価格とは別にサービス利用料として「ココロプラン for ポケとも」が月額税込495円~1,980円必要です(ポケともとの会話可能回数に応じて、複数のココロプランが用意されています)。
また、このほかに故障や破損に備える月額の補償サービス「ケアプラン」も用意されています(購入後、初期設定から30日以内のみ加入可)。

なお、充電器は標準で同梱されていないので、USB-CケーブルとACアダプタ等か、別売で専用の卓上充電ホルダー(税込3,300円)を用意する必要があります。

早速、シャープさんから「ポケとも」実機をお借りして、「ポケとも」との生活を体験してみました。
「対話AIキャラクター」であり「コンパニオンロボット」
ジャンルとしては、「対話AIキャラクター」と「コンパニオンロボット」に分類されます。スマホアプリの中で「ポケとも」との会話を楽しむ一方で、現実世界に存在するコンパニオンロボットとしての「ポケとも」と会話を楽しむ。その二面性を明確に持つことから、2つのジャンルに位置付けられているのでしょう。


スマホと実体ロボットを行き来できる体験設計
その意味では、スマホの中の「ポケとも」は、いつでもどこでもコミュニケーションできる点が魅力です(例えば、電車の中でもテキストで会話チャットもできます)。
一方、実体のあるコンパニオンロボットの「ポケとも」もバッテリーを搭載しているため、一緒に連れて歩くことができます。もちろん、マナーを守ることや、雨や水に濡らさないこと、落とさないことなどには注意が必要ですね。



「ポケとも」には好きな名前を付けることができます。今回は「クッキー」という名前にしました。オーナーの顔と名前も覚えてくれるので、オーナーの名前は「ロボスタ」に設定しました。

コンパニオンロボットの「ポケとも」との会話
お腹のボタンの周りがLEDになっていて、ポケともの状態をカラーで表しています。話しかける際は、まずこのボタンを押して、LEDが黄色く光ったら話し始めます。
■初めて会った瞬間&関西弁で自己紹介する「ポケとも」
待ち受け状態は黄色、この状態の時に話しかけます。声を聞き取ると緑色に光り、話している時は感情に合わせて、ブルー、ピンク、オレンジなど、様々な色に変わります。
生成AI「CE-LLM」対応、高精度な対話が楽しい
「ポケとも」は生成AIに対応した高性能な会話機能と連携しています。会話には、シャープ独自の対話AI技術「CE-LLM」を用い、クラウド(ネット)と接続して対話処理をおこないます。オーナーとの会話内容も、きちんと記憶してくれます。
大規模言語モデルには、OpenAIの「GPT-4 mini」をベースにした生成AIが使われています。聞き取り精度は非常に高く、長文で話しかけても自然な応答が返ってきました。
こちらから話しかけるだけでなく、「ポケとも」のほうから話しかけてくれることもあります。例えば「ロボスタはどんなところに住んでいるの?」と聞かれたので、「新宿まで電車で35分、海にも35分で行けるところだよ」と答えると、都心にも海にも近いことをきちんと理解したうえで感想を返してくれました。
クラウドで会話を処理する以上、オーナーの発話と「ポケとも」の返答の間に、どうしても間隔が生じてしまいます。しかし「ポケとも」は、その処理中に「うんうん」「ふむふむ」といった相づちを打つことで、会話のテンポを自然に保つ工夫がされています。


実際に「ポケとも」には、「関西弁で自己紹介して」(東北弁や九州弁などでも自己紹介できます)、「今日は寒いね。寒い日にぴったりな食べものって何かな」「部屋の片づけをしなきゃいけないの、面倒くさいな」「おつかれさま。今日は仕事でミスをしちゃって、すごく落ち込んでるんだ」など、さまざまな話題を投げかけてみました。どれも自然な会話を楽しむことができました。
質問だけでなく、今日の気持ち、体調、天気、趣味、今日、実際に体験したこと、などを気軽に話しかけてみるのがお勧めです。
なお、ほかの「ポケとも」同士で会話する機能もあります。今回は試すことができませんでしたが、友達の「ポケとも」と自律的に会話を交わしている様子を想像すると、なんだか不思議な感じがしますね。どんな内容の会話になるんだろう。

会話が広がる「みてみて」機能
そして、「ポケとも」との会話が広がるのが「みてみて」機能です。「ポケとも」がカメラを通して周囲のものを見て、それについて会話してくれます。
オーナーがポケともに向かって「みてみて」や「みてみて、これ何だと思う?」と声をかけると、「ポケとも」がカメラで対象を撮影、その画像をクラウドAIで解析して、写っている物や状況を理解したうえで、コメントや質問を返してくれます。

なお、スマホで撮った画像でもOK。まるで、仲の良い友達と今日の出来事をスマホの写真を見せ合いながら話すように、写真をきっかけに会話を膨らませることもできます。
「みてみて」機能は、視覚情報を会話につなげる「マルチモーダルAI体験」として設計されています。ポケともが撮影した画像はクラウドに送信され、画像理解と対話理解を組み合わせて解析され、返答が生成されます。画像の内容そのものだけでなく「オーナーがなぜそれを見せたのか」という意図まで汲み取った会話につながるのが特徴です。
その結果、「見せる→理解する→会話が広がる」という、人とコンパニオンの関係性を意識した体験が実現されています。
ちなみに、現時点では会話は日本語のみの対応です。ただし、2026年1月6日~9日に米国で開催される「CES 2025」(Eureka Park JAPAN TECHブース内)では、英語に対応した「ポケとも」がお披露目される予定となっています。今後、英語対応などグローバル展開に広がる可能性もありそうです。
「ポケとも」との暮らし
総じて「ポケとも」は、生成AIを活用した会話品質の高さと、「一緒に暮らす」感覚を丁寧に作り込んだコンパニオンロボットだと感じました。スマホアプリと実体のロボットの二面性により、場所や状況を選ばず関係性を深められる点、視覚理解を活かした会話機能など、単に喋るだけでなく「共感する友達」としての存在感を感じる点も大きな魅力です。
「話し相手がほしい」「気持ちに寄り添ってくれる存在がほしい」というニーズには、しっかり応えてくれる製品です。
■公式ムービー
シャープが登壇するロボスタ・オンラインセミナーを開催(参加無料)
対話AIキャラクター「ポケとも」の企画・開発リーダー、シャープの景井美帆さんが登壇するロボスタ・オンラインセミナー「シャープが考える生成AI時代のパートナーロボットとは 「ロボホン」が築いた文化「ポケとも」が目指す未来」を、2026年1月29日(木)14:00~15:20に開催します。
シャープは景井さん指揮のもと、音声会話や感情表現を通じて人に寄り添うモバイル型ロボット「ロボホン(RoBoHoN)」を2016年に発売。それ以来「パートナーロボット」というカテゴリーを長年にわたり開拓。ロボホンは多くのファンに愛され、常に進化し続けています。

ロボホン開発の背景や進化の軌跡、ファンとの関係づくり、「生成AI」への対応、そして「ポケとも」誕生の狙いと今後の展望まで、パートナーロボットの役割と魅力の核心についてお話しいただく予定です。
オンラインセミナーには、先着50名様を無料ご招待。プレミアム会員も3ヶ月無料キャンペーン中、どちらも無料で参加できます。どなたでもご参加できます。ふるってお申し込みください。
セミナーの詳細とお申し込みはこちら。
「ポケとも」「ポケとも」ロゴ、「POKETOMO」、「poketomo」は、シャープ株式会社の登録商標または商標です。
セミナー情報 家族型ロボット「LOVOT」開発に関わる「暖かいテクノロジー」セミナーを開催
ロボスタでは、GROOVE Xの代表取締役、林要氏が登壇するオンラインセミナー「温かいテクノロジー レジリエンスを上げるウェルビーイングテック」を、2026年2月10日(火)の15:00~16:20に開催します。

GROOVE Xが開発した家族型ロボット『LOVOT[らぼっと]』は、人間中心のデザイン・感情表現・インタラクション設計の新しい方向性を示し、世界でも類を見ない“愛されるロボット”として注目されています。
一方で、社会では身体性の高いロボットとAI(エンボディドAI/フィジカルAI)が融合する技術が注目され、新しいステージに進もうとしている今こそ、「人と共に働く」「人を支える」「人に寄り添う」「人を癒す」といった新たな価値創造に期待が高まっています。
GROOVE X創業の背景、LOVOT開発の思想、身体性と感情デザインの要点、人がロボットを“仲間”として受け入れる条件、人とロボットの関係性が社会にもたらす価値についてご講演いただきます。
また、近年注目が高まるヒューマノイドについて、林CEOの視点から、技術評価、AI学習(VLA・模倣学習)、身体表現、社会実装の課題、受容性、人間とロボットの未来像といったテーマも深掘りします。
先着50名に無料招待キャンペーンを実施、ぜひご参加下さい。
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「ポケとも」「ポケとも」ロゴ、「POKETOMO」、「poketomo」は、シャープ株式会社の登録商標または商標です。







