みずほ銀行が「みずほ AI事前診断」をスタート!AIのネット住宅ローンの事前審査を最短1分で診断
住宅ローンを通じてマイホームの購入を希望する顧客ニーズが多様化している。
これに対応する金融機関側の審査工程も複雑化し、審査担当者には高いスキルが求められるという。また、近年では都心部を中心に中古物件の需要が高まっており、中古物件は新築物件と比べて短期間での借り入れが必要な場合が多いため、よりスピーディーな審査へのニーズが高まっている。その一方で一般的なインターネットで取り扱う住宅ローンでは、正式審査の前に事前審査の申込が必要な場合が多い。その事前審査の結果が出るまでに通常2~3日程度かかり、さらに申し込んだ銀行での事前審査が通らなかった場合、改めて他の銀行への申し込みが必要になるため、借入先が決まるまでさらに多くの日数がかかってしまうこともあるとの課題がある。
この現状を踏まえ、「やっと見つけたお気に入りの物件が売れてしまう前に、できるだけ早く借り入れの手続きを進めたい 」という顧客ニーズに応えるため、みずほ銀行は高度な数理技術を活用したコンサルティングを展開するみずほ第一フィナンシャルテクノロジー株式会社(FT社)とともに実証実験を2018年10月から重ねてきた。そして、既存のインターネット上での「事前審査」をAI(人工知能)を活用したネット住宅ローンの簡単診断「みずほAI事前診断」を2020年3月23日(月)より開始することを発表した。
過去実績からその結果を予測する機械学習モデルを構築し、既存の複雑化した複数の審査業務プロセスの一部を機械学習モデルに置き換えることで、同プロセスの業務負担の軽減を図るとともに、効率的でスピーディーな審査体制の実現を目指す
「みずほ AI事前診断」とは
「みずほ AI事前診断」では登録から “業界最速”の最短1分で、希望金額での借入ができる確率を確認できるというものだ。同サービスは24時間利用可能で、必要書類が揃っていなくても条件が確定していなくても診断でき、また、みずほ銀行の口座がなくても利用することが可能だ。さらには、条件を変更して何度でも診断することができるため、最適な住宅ローンの計画を立てやすくなり、マイホーム探しがスムーズになる。また、正式審査の申込をする場合は、同診断で入力した情報が引き継がれることで入力の手間が省け、スムーズに審査を進めることが可能となる他、検討段階での入力負担の軽減を目的に、従来の事前審査に比べ入力項目を約60%減らすとともに、同じ条件の場合、人による審査の結果とほぼ同等の診断結果が出せるように審査モデルを確立することで、高精度のシミュレーションを可能にした。
▼「みずほAI事前診断」登録~結果表示のフロー
申込ボードの登録 | 初めて「みずほ A I 事前診断」を利用する人を対象に、申込ボードの登録をする。 各ページの「お申込」ボタンもしくは「AI事前診断」のボタンをクリックまたはタップして進む。 ※新規借入れと借換えで、登録フォームが異なる |
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AI事前診断開始 | 申込ボードにログイン後、「AI事前診断を実行する」ボタンをクリックまたはタップして進む。 |
借入希望情報などの入力 | 表示の指示に従い、借入情報や本人情報を入力する。 |
AI事前診断結果を表示 | 最短1分で、正式審査通過率が表示されるので、ページを更新する。次回以降はこの画面から、条件を変えて何度でもAI事前診断を利用できる。 結果確認後、「正式審査を申し込む」のボタンをクリックまたはタップして、正式審査へと進む。 |
同行は、今後も引き続き、さらなる精度向上にむけて診断状況を継続的に検証し、審査モデルをブラッシュアップしていくことで、マーケットの環境変化にも柔軟に対応できるサービスの実現をめざすとしている。