京セラ株式会社は、BluetoothビーコンとGPSに対応した IoT位置情報デバイス「ビーコン対応GPSトラッカー」を販売開始した。
同製品は、GPS・GLONASS・みちびきによる位置情報に加え、BLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンにも対応することで、GPS等が利用できない建物内や敷地内などのトラッキングも可能にしたIoTデバイスだ。携帯電話ネットワークを利用したLPWA通信規格のひとつ「LTE-M」(Cat.M1、カテゴリーM1)に対応。アンテナとバッテリーをコンパクトな本体に内蔵しており、手軽に、低コストでIoTトラッキングシステムが導入可能だ。
なお、同製品は、4月に開始されるNTT西日本による自治体向けの新サービス「児童みまもり情報配信ソリューション」にて、みまもり端末として採用される。
「ビーコン対応GPSトラッカー」の主な特長
企画から製造まで全て国内で行っている同製品は、BLEビーコンにも対応することで、GPS等が利用できない建物内や敷地内などのトラッキングが可能。手のひらサイズのコンパクトな本体は、大容量のバッテリーを搭載しており、防水・防塵・耐衝撃性能も備えている。また、利用シーンにフィットする、多様なオプションに対応可能だ。
ビーコンとGPSにより、屋内外の位置情報を把握できる
屋外ではGPSによって位置情報を取得し、屋内では設置したビーコン情報を取得することで、屋内外の位置情報を把握できる。また、ビーコン情報を検知した際、検知し続ける限り定期的に通知することが可能なため、一箇所に滞在していることやゲートを通過したことなど、動きを把握することができる。
快適なバッテリーライフ
充電する手間や万が一の充電切れを減らすため、大容量のバッテリーを搭載。さらに加速度センサーを用いた独自の省電力機能を実装することにより、常に移動し続けるケースで1日以上、1日1時間だけ移動するケースであれば約1ヵ月の連続使用が可能となった。
※使用環境(充電状況、気温など)や使用場所の電波状態により、利用時間が変動することがある。
防水・防塵・耐衝撃対応で、安心して使える
手のひらサイズのコンパクトな本体に、防水・防塵・耐衝撃性能を備えており、突然の雨、ほこりの多い場所での利用、もしもの落下などの電子機器の故障が心配されるような場面でも、安心して利用できる。
利用シーンにフィットする、多様なオプションに対応可能
端末本体は、オプションの取り付けを考慮して設計している。利用方法や利用場所に合わせた端末の固定、利用者の好みに合わせた外観や操作性の変更など、多様なオプションに対応することが可能。なお、具体的なオプションの種類や提供方法は現在検討中だ。
安心安全の国内品質
本製品は企画・設計・試験・製造全てを国内で実施している。
「ビーコン対応GPSトラッカー」の活用イメージ
子どもの通学・通塾の見守りや、コンテナやトラックなどの物流管理など、さまざまな用途に活用できる。
子ども通学・通塾見守り
通学や通塾の行き帰りをGPSで追跡。学校や塾への到着をビーコンで検知することで、入退館管理や到着通知を受け取ることが可能。保護者は子どもの動きを把握できるようになり、塾側はスムーズな入退館管理が期待できる。
荷役作業の効率化
工場への接近をGPS、到着をビーコンで検知。待機スペースや作業スペースなど敷地内でのトラックの所在を把握することができ、工場内の管理者は敷地内の安全管理や作業の効率化が、トラックドライバーは待ち時間の削減が期待できる。
ビーコン対応GPSトラッカーを用いた「みまもり機能」により児童の登下校の確認も、児童の位置情報や行動履歴も確認することが可能だ。児童や通学バスの動きをGPSで、学校など特定のポイントへの到着・出発は、設置されたビーコンを通過した際、LINEなどのサービスで保護者へ自動で通知される。
https://www.ntt-west.co.jp/news/2004/200407a.html
▼ 同製品の主な仕様
サイズ | 約 86×51×16 mm |
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重量 | 約78g |
電池 | リチウムイオン電池(1500mAh) |
充電端子 | USB Type-C(TM) |
位置情報 | GPS/GLONASS/みちびき ※GLONASS:ロシアの人工衛星を利用した衛星測位システム。※みちびき:準天頂軌道の衛星が主体となって構成されている日本の衛星測位システム。 |
対応ビーコン | iBeacon |
アンテナ | 内蔵 |
防水/防塵/耐衝撃 | IPX5・IPX8/IP5X/MIL-STD-810G Method 516.7:Shock-Procedure IV相当 【防水・防塵について】 ※IPX5:内径6.3mmのノズルを用いて、約3mの距離から 約12.5リットル/分の水を3分以上注水する条件で、あらゆる方向からのノズルによる噴流水によっても、通信機器としての性能を保つこと。 ※IPX8:常温で水道水、かつ静水の水深1.5mの水槽に静かに本製品を沈めた状態で約30分間、水底に放置しても本製品内部に浸水せず、通信機器としての性能を保つこと。 ※IP5X:直径75μm以下の塵埃(じんあい)が入った装置に本製品を入れて8時間攪拌(かくはん)させ、取り出したときに所定の機能を有し、かつ安全に維持することを意味する。本製品の有する性能は試験環境下での確認であり、実際の使用時すべての状況での動作を保証するものではない。また、無破損・無故障を保証するものでもない。 【耐衝撃について】米国国防総省が制定したMIL-STD-810G Method 516.7:Shock-Procedure IVに準拠した規格において、高さ1.22mから製品を26方向で落下させる試験を実施。すべての衝撃に対して保証するものではない。 |
通信方式(周波数) | LTE-M(B1/8/19/26) |
SIM | nanoSIM |
京セラ株式会社