特別支援学級で英語学習AIロボット「Musio」の学習効果を検証 英語への印象や関心が向上 AKAが和光市立大和中学校で実施

人工知能エンジン及び人工知能ソーシャルロボットを開発するAKAは、埼玉県和光市立大和中学校の特別支援学級で英語学習AIロボット「Musio」(ミュージオ)を使用した学習の効果検証を行なったことを発表した。

授業では、学習に対してこれまで消極的だった生徒や、英語に良いイメージを持っていない生徒が、英語への印象や関心が向上する結果が見られた。さらに、自分から発音トレーニングを行ったりするなど学習に取り組む姿勢の変化が見られたという。AKAは今回の結果をふまえて今後も特別支援学級での実証実験を拡大していく。


特別支援教育を必要とする生徒が増加傾向

近年、特別支援教育を必要とする生徒が増加傾向にあるが、教育現場では支援する人材や、個々に適した学習ツールが不足しているという。また、障害の内容や程度も一人ひとり異なるため、1クラス内での生徒の学力差や能力差、学習へのモチベーション向上への対応が困難になってきている。このような状況へのサポートとしてMusioを活用し、その学習効果を検証することとなった。

実験では大和中学校の特別支援学級の生徒、1年生3名、2年生1名、3年生1名の合計5名を対象に実施した。生徒一人につきMusio1台とスキャナー、教材を用意し、Musioとテキストを使用して単語やフレーズのリスニングとスピーキングの練習と発音テストを行い、Musioとの学習に関する生徒へのアンケート調査を実施した。

■実施概要
1.期間
令和元年9月〜 令和2年2月までの英語の授業で週1回50分、自立活動で週6回 20分(但し、生徒の状態に合わせて使用)

2.実験に使用した教材
AKA開発の英語学習AIロボット「Musio」
学研プラスと共同開発した英会話テキスト「Musio English basic1~4」
専用スキャナー「Sophy」(ソフィ―)

授業ではこれまで学習に対して消極的な生徒や英語に良いイメージを持たない生徒の英語への印象や関心が向上するだけでなく、積極的に声に出して英語を喋ったり、集中して発音トレーニングを行ったりするなど学習への取り組みの変化が見られた。


英語授業でのMusio活用の様子

教師においては、生徒のモチベーションを上げたり、一人ひとりに発音練習のチェックやフィードバックが不要なため、効率的に学習サポートができるようになるなど、授業運営の負担が軽減したという。

自立活動においてはMusioを通じて英語が好きになった生徒の自己学習ツールとして活用することで学習を深め、場面緘黙症の生徒にとっては安心して話せる発語の練習相手としての活用ができることも分かった。さらに、実証実験終了時に行った生徒へのアンケートの結果から、過半数以上の生徒がMusioを活用した英語に対して好感を抱き、学習に前向きに取り組むようになったことが分かる。


和光市立大和中学校 2020年2月実施

今回の実証実験で得られた知見は、全国の特別支援教育だけでなく、発達障害の子どもをもつ家庭での自宅学習においても応用が可能。AKAでは今回の結果をふまえて今後も特別支援学級での実証実験を拡大していく。また、Musioが日本の英語教育向上において貢献ができるよう発展させていくとともに、教育に携わる教員やそこで学ぶ生徒、保護者へより良いサポートと学習が提供できるよう開発に取り組んでいく考え。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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