生活に会話ロボットは必要か!? ヤマハ『Charlie』開発に向けて調査 20~30代の女性84%がストレスや悩みを抱えたまま生活

ヤマハ株式会社は2020年10月にプロトタイプを発表した世界初となる、言葉をメロディにのせて会話するコミュニケーションロボット『Charlie』(チャーリー)の開発にあたり、一人暮らしをする働く20~30代の女性に行った調査結果を発表した。



1.20~30代の女性の8割以上がストレスや悩みを完全には吐き出せていない

20~30代女性に「ストレスや悩みを感じた時、誰かに話したり、吐き出せているか」と聞いたところ、84%が完全には話せていない、吐き出せていないと感じていることが分かった。



また、ストレスや悩みの内容について聞いてみると、「仕事内容に関すること」(60.5%)、「職場での人間関係に関すること」(53.0%)、「お金に関すること」(51.0%)が半数以上を集め、仕事に関することを中心にストレスや悩みを抱えていることが分かった。



さらに、日ごろの会話の内容について聞いてみると「仕事・業務に関する話題」が多くを占め、仕事のある日はどうしてもプライベートなことについて話す機会が少ないよう。



そのストレスや悩みを相談したい相手についてたずねると、73.0%が家族・友人・同僚等に相談したいと答えたが27.0%はそれ以外の人に話したいと答え、自分のことを知ってくれている人以外への相談を求める人も一定数いることが浮き彫りになった。



また、ストレスや悩みを相談したい相手に期待することを聞くと、「問題点を整理してくれる」(17.5%)や「アドバイスをしてくれる」(19.0%)などの問題解決型のアクションよりも、「共感してくれる」(59.0%)のように、気持ちに寄り添ってくれることを期待しているよう。





2.20~30代の女性は身体よりも心がお疲れ。解消法は睡眠に次いで音楽鑑賞

20~30代の女性に100ポイントを上限に現在の疲れの状況を聞いてみると、気持ちや心の疲れは平均60.5ポイント、身体の疲れは41.9ポイントと、気持ちや心の方に疲れを感じていることが分かった。



また、その疲れを解消する方法を聞いてみると、睡眠に次いで音楽鑑賞が多くの票を集めた。



音楽を聴きたいと思う時はどんなときか聞いてみると57.0%が「リラックスしたい時」、52.5%が「気分を盛り上げたい時」と答え、心を落ち着かせたり、高揚させたい時に音楽を聴きたいと思う傾向が分かった。





3.半数近くがコミュニケーションロボットに関心あり

今回、『Charlie』の開発にあたり、「悩みを聞いて、話し相手になってくれるコミュニケーションロボットがあったら試してみたいか」聞いてみると、47.5%の人が「試してみたい」と答えた。


また、「試してみたい」と答えた人に「どんな時に話しかけたいか」と聞いてみると、「寂しい時」(55.8%)、「辛いことがあった時」(52.6%)が半数以上の回答を集めた。


<調査概要>
対象:東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県に住む一人暮らしをする働く20-30代の女性200名(20-24歳、25-29歳、30-34歳、35-39歳各50名)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年3月25日(水)~2020年3月30日(月)
※調査結果は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならないん。


2次モニターの募集を1月6日から開始

ヤマハはこの結果を踏まえ『Charlie』はユーザーがリラックスできるように、歌で気軽にコミュニケーションができる“うたロボ”として現在、開発を進めている。『Charlie』は2021年春の発売を目指して2020年12月から、抽選で選ばれた約30名による1ヵ月程度の製品の1次モニターを行った。想定以上の応募があったことから、新たに2021年1月6日(水)より2次モニターの募集を開始する。

募集期間:1月6日(水)~1月24日(日)
モニター期間:2月13日(土)~3月7日(日)

『Charlie』モニター応募サイト
https://charlie.yamaha.com/monitor.html


Charlieについて

『Charlie』は歌でユーザーとコミュニケーションをとる“うたロボ”。ヤマハが持つボーカロイド技術や自動作曲技術等を活用し、ユーザーが話しかけると、ミュージカルのように「おはよう」や「ありがとう」等の言葉はもちろん、普段の相談事や雑談などもメロディにのせて返答する。歌で返答することによって、ユーザーの気持ちをリラックスさせ、心を緩めるようなコミュニケーションができるのが特徴。こうしたコミュニケーションを通して日常生活の中での「聴く」「演奏する」以外の「音楽との新しい関わり方」を提供する。



『Charlie』には性格があり、ユーザーの問いかけに素直に答えるだけでなく、時には前向きにユーモアを交えたりしながら、自らの意思を持って返答する。また、人が近づくと『Charlie』から自発的に話しかけることもある。『Charlie』が発する言葉の内容と約30種の音楽ジャンルに基づいた曲調は連動しており、例えば明るく楽しい雰囲気の会話ではアップテンポのポップス、のんびりとした会話ではスローテンポのボサノバ調など、言葉と曲調で『Charlie』の感情を表現する。


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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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