江戸のロボットが現代に蘇る「からくり人形師 九代玉屋庄兵衛展－伝統の技と挑戦－」4月21日より横浜高島屋で開催

高島屋は日本を代表するからくり人形師・九代 玉屋庄兵衛氏の展覧会「からくり人形師　九代玉屋庄兵衛展　－伝統の技と挑戦－」を、2021年4月21日(水)から5月10日(月)まで横浜高島屋ギャラリー＜8階＞にて開催することを発表した。

同展ではからくり人形師・九代 玉屋庄兵衛が手掛けた”山車からくり”や”座敷からくり”の代表的な作品をはじめ、”創作からくり”の最新作など約40点が一堂に展示されるほか、今回の展覧会に併せ復元に取り組んだ初代作の『鶴』も初お披露目となる。また、会場では同展の公式図録(A4変形　96頁)2,000円(税込)で販売する(会場限定)。

江戸時代には広く愛され数多く生み出された「からくり人形」

人をかたどった木の身体に着物を着せて顔を描き、その手・足には木でできた歯車が仕掛けられている“からくり人形(動く人形)”。その歴史は古く、原点は平安時代にあると言われている。江戸時代には広く庶民に愛され、職人の手によって一体一体個性を持った人形が数多く生み出されてきた。



同展では日本を代表するからくり人形師、九代 玉屋庄兵衛氏の作品を一堂に紹介する。“山車からくり”“座敷からくり”の代表的な作品をはじめ、初代作『鶴』を復元した“創作からくり”の最新作を展示。また、それぞれの作品の動画や、来場者がからくりの仕掛けを体験できる人形の設置などを行い、からくり人形を様々な角度から紹介する。

九代 玉屋庄兵衛氏について

山車(だし)からくり人形

山車祭りは江戸時代の町人文化が華開いた曳山の祭り。当初は山車に人形が載せられただけの簡素なものだったが、その人形に仕掛けをしたのが、山車からくり人形のはじまり。同展では七代目が復活させた『かまきり』や、近年の作『鵺(ぬえ)』や『二福神』などを展示する。

座敷からくり人形

座敷からくり人形とは、人形の内部に歯車・カムなどのメカニズムとぜんまいの動力を持ち、自動でうごく人形のこと。からくりのことを“機巧”と漢字で表すことからもその作りを想像できる。同展では有名な『茶運人形』をはじめ、『独楽廻し人形』『弓曳童子』『文字書き人形』などを展示する。

新作創作からくり人形

九代 玉屋庄兵衛氏は、独自の感性でこれまでにない新しいからくり人形の制作に挑んでいる。同展では初代作『鶴』の再現にはじまり、からす天狗が御籤を引いてくる『船弁慶からくり御籤(みくじ)』、スケッチ画のみから形にした『弓曳小早舟』などの新作創作からくり人形を展示する。


【告知動画】

会場情報

この記事を読んだ人におすすめ

関連する記事はまだありません