人工知能はアートの領域にもやってくる?!
いま、人工知能が将来の人間の仕事を奪うなんて論調がいろいろ盛り上がってる中、クリエィティブやアート関連の仕事は残るんじゃないかなんて言われてるわけなんですが、それすらどうなんだろう?と思わわせるサービスの登場です。
その名も「deepart.io」。
2つの画像を入力すると人工知能の力で合成してくれるというものなんです。
実際やってみたので以下紹介していきます。
フィンセント・ファン・ゴッホの「星月夜」
deepart.ioはまず、ベースになる画像イメージを指定するところからはじまります。

ロボットスタートとしては、ロボットがいる画像を使いたいなと思い、この一枚にしました。オフィスで撮影した普通の写真、JPEGファイルです。
次に、スタイルを指定するための画像をアップします。

今回選んだのは、1889年にゴッホが修道院の精神病院で療養中に描かれた油絵の代表作。油絵のタッチがスタイルにぴったりなんじゃないかと思い選びました。

2つのファイルを指定したところ。

サブミットすると、あとは合成された画像が完成するのを待つだけ。完成すると登録したメアドに連絡がきます。
画面の横を見て欲しいのですが、完成までの時間がすごくかかるんです。今回は2,600分=44時間!という状況でした。なお、お金を払えば15分で完成するというビジネスモデルになっています。
今回は44時間後の完成を待つことに。

そして完成!
これは素晴らしい出来具合!ゴッホ特有の絵の具の流れ、凹凸がよく表現できていると思います。
これは面白い!ってことで以下さらにいろいろ試してみました。変化がわかりやすいように元画像は同じままとしました。
サルバドール・ダリの「記憶の固執」
1931年に製作されたダリの代表作のひとつ。この作品の柔らかい時計の表現はあまりにも有名ですね。
これを合成させるとどうなるんでしょう・・・?

出来上がりました!だいたい1,000分=16時間で完成しました。

シュルレアリスム表現がどうなるのか楽しみにしていたのですが、ちょっと残念な仕上がり。
ヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」
1665年頃の代表作のひとつ。個人的には「青いターバンの少女」という呼び方のほうがぴんときます。
さて、これがどう合成されるんでしょうか。

結果はこちら!

あらら・・・。ラピスラズリを使った鮮やかなフェルメール・ブルーがぜんぜん反映されずに残念な結果に。
エドヴァルド・ムンクの「叫び」
ムンクの代名詞ともなる作品。極端な遠近法とデフォルメの組み合わせは一度、見たら忘れられないインパクト。
ゴッホと同じようにうまくいきそうな予感がしますね。

さて、どんな絵ができあがるでしょう。

できました!だいぶムンクっぽいタッチが反映されて予想通り、満足できる結果に仕上がりました。
葛飾北斎の「富嶽三十六景 / 神奈川沖浪裏」
浮世絵の大御所、葛飾北斎による木版画、富嶽三十六景のひとつ。波の波頭が砕けるその瞬間を美しいデザインでまとめた名作。
日本が誇るイラストレーションとロボットの写真が組み合わされるとどうなるんでしょう?

わくわくしながら待ちます。

完成!めっちゃくちゃ北斎かつPepperで満足です。落ち着いた色調にまとまって気に入りました。
パブロ・ピカソの「アルジェの女たち」
ルネサンス以来の一点透視図法を否定したいろいろな角度からの視点を統合して1つの作品にまとめるというキュビスム革命の出発点となった作品。
写真と合成しにくいイメージの絵画ですが、うまくいくんでしょうか?

さて、どういう絵になるのか予想がつきませんが、楽しみに待ちます。

おおお!素晴らしい出来!すごいぞ人工知能!
これは世界初のキュビズムロボット絵画なんじゃないかと思います。大満足です。
ロボットスタートのロゴマークをヒョウ柄へ
同じ写真ばかりでも飽きてきたので、当社のロゴマークを加工してもらうことに。流行りのアニマルプリントと組み合わせてみます。

どうなるんでしょう?

うわ、なんじゃこりゃ・・・まだまだ僕が人工知能を使いこなせてない感じですね。
てなことで、みなさんもお気に入りの作品を作ってみてはいかがでしょうか?
では、また!







