TED Talkのロボット動画紹介です。今回は、「アウケ・エイスペールト: イモリの様に走り、泳ぐことのできるロボット」を紹介します。
ロボット研究家のアウケ・エイスベールトは、複雑な地面を進むことが出来る本物の動物をモデルにした、家にあるSF小説に登場するような生物的ロボットをデザインしています。このようなロボットを作る過程は、現場作業、点検、捜索や救出作業に使えるような自走式ロボットの改善につながります。こういったロボットは自然の世界の真似をするというのだけではなく、生物の仕組みをより深く知り、脊髄の知られざる秘密を解き明かしてくれます。

今回はイモリのロボット。このロボットの設計のアプローチは、動物の研究から始まっているのが興味深いです。その動く機能だけでなく、見た目もとても似ています。まるでイモリの骨格ロボットです。

動物の動きは、脳が制御しているのではなく、多くの部分を脊髄で制御しているのだそうです。極端な話、脳みそがなくても脊髄に信号を与えると動けるとのこと。

動物の複雑さにもいろいろなレベルがあります。もちろん人間は最も複雑な神経の作りとなっています。今回の研究はイモリレベルから。徐々に進化して複雑な生き物を模倣していけるという考え方になっています。

このイモリのロボットの開発に当たり、実際のイモリの歩く様子、骨格の動きをひたすら研究したそうです。骨の動きまで調べているんですね。

完成したロボットの歩く姿は、まさにお手本となったイモリと同じ動きになっています。見た目だけでなく、実際のイモリと同様に、脊髄へ信号を送ることで制御するという仕組みも同じです。

驚きいたのは、地上では歩き、水中では泳ぐ、この2つの動きを同じシステムの中でシミュレートできていることです。シームレスに動きが変化するのです。本当に生き物みたいな動きなのです。
この動きは是非こちらの動画をみていただきたいと思います。(14分ぐらいの動画です。)
脊髄と筋肉の動かし方の理解が深まればますます複雑なロボットが登場しそうですね。未来がとっても楽しみです。
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