アメリカの国際政治学者、ピーター・ウォレン・シンガーが、200i年にTEDにて講演した「軍用ロボットと戦争の未来」を紹介したい。
まず、このTED動画を見て思ったこと。既に軍用ロボットはSFの世界ではなく、実際に使われているということ。ここの動画で紹介されているものは全て現実のロボット兵器だからだ。
もはや核兵器の登場以上のインパクトがあるいう指摘も興味深い。その理由として、ロボット兵器を作るための巨大な生産施設は不要で、誰でも簡単に作れると指摘する。テロリストがネットで買った安いパーツを組み合わせるだけで簡易なロボット兵器は確かに作れるだろう。核兵器や空母はそんな方法で作れないのは言うまでもない。
個人的に最も感心したのは、軍隊が兵士の命を失うことがなくなる、つまり戦争へのコストが劇的に下がるという指摘だ。これは政治的にも、国民感情的にも、開戦へのハードルが著しく下がるであろうことは容易に想像がつく話だ。
登壇したピーター・ウォレン・シンガーは動画を通じて「戦争を起こそうとしているのは機械なのか? あるいは我々なのか? そこを考える必要がある。」と警鐘を鳴らす。是非実際にこの動画を見て欲しい。
ロボスタでは今後、軍事ロボットについてもお伝えしたいきたいと思っています。嫌な話ではありますが、無視できる問題でもなさそうですからね。