人工知能を活用した画像処理エンジン「Deep Dream」を使った作品を紹介します。
Deep Dreamとは?
Deep DreamはGoogleが開発した人工知能による画像解析ソフトウェアで、ニューラルネットワークを利用した画像認識が特徴です。
仕組みはGoogle公式ブログで詳細が書かれていますが、簡単に説明すると、「画像を渡すと、その画像にあったパーツを、見覚えのある画像に置き換えてくれる」というものです。もっと噛み砕いて言うと「その画像の中に動物っぽいパーツが見つかれば、その部分を動物の画像に置き換えてしまう」というイメージです。
Deep Dreamの仕組みを解説してくれる動画も参考にどうぞ。この技術がGoogleの画像検索などにも役に立っていることもわかります。
静止画の作品例
ニューラルネットワークの仕組みがわからなかった人でも、DEEP MINDを使った静止画を作り出すのは簡単です。Deep Dreamはオープンソースで公開されているので、様々な活用サービスが公開されているのです。
例として「Deep Dream Generator」を使ってみます。このサイトにアクセスして、任意の画像をアップロードしてエフェクトを選ぶだけで、簡単に不思議な画像が取得できます。エフェクトが足りなければそれをさらに繰り返すこともできます。ということで以下実際にやってみた画像の紹介です。
サンプル1



最終的にはかなりDeep Dreamの作品らしく仕上がりました。
サンプル2



これは完全にやりすぎて失敗してしまった感じです。
Deep Dreamの作品は、悪夢的で不気味と思う人もいると思いますが、不思議な世界で興味深く感じる人もいると思います。僕は後者で、試行錯誤しながら作業を楽しみました。
コツは、出だしのメニューで[Deep Style]ではなく[Deep Dream]を選択して作業をすすめること、そしてエフェクトをかけてから、さらに[GO DEEPER]で追加エフェクトを重ねていきながら試行錯誤することです。エフェクトにはいろいろな種類があるのでいろいろな組み合わせながら、イメージ通りに仕上げていくのがポイントです。
動画の作品例
続いて、Deep Dreamを使った動画です。これは静止画以上にインパクトの強い作品です。自分で動画を作るには時間がかかるので、様々なクリエイターが作った作品を紹介させてもらいます。
Deeply Artificial Trees from artBoffin on Vimeo.
Deep Cheese Dreams from Neue Modern on Vimeo.
海外のこの手の動画はDigital Drugと呼ばれており、トリップしちゃうかどうかは不明ですけど、確かに一種独特の雰囲気をもった動画になっています。他にも不思議な動画たちが他にもたくさん公開されていますので、興味のある人はYouTubeやVimeoなどで探してみてください。
薬物は「ダメ。ゼッタイ。」
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