世界でヒューマノイド開発が急速に加速しています。生成AIやVLA(Vision-Language-Action)、世界モデルなどの進化によって、ロボットは「身体」と「知能」を融合し、工場や物流、サービス、さらには人と共存する環境へと活躍の場を広げようとしています。
一方、日本では約30年前から、人と共存するヒューマノイドの研究開発が進められてきました。その象徴的な存在が、Hondaの「P2」と「ASIMO」です。

1996年に発表された「P2」は、自立型ヒューマノイドロボットとして世界に大きな衝撃を与え、その技術は後のASIMOへと発展しました。2026年4月には、その歴史的な技術的功績が評価され、IEEE(米国電気電子学会)が、電気・電子・情報・通信分野において社会や産業の発展に大きく貢献した歴史的な技術的業績を顕彰する制度「IEEEマイルストーン」に認定されています。

今回のロボスタセミナーでは、Honda「P2」「ASIMO」の開発を中核で担った竹中透氏をお招きし、当時のヒューマノイド開発の舞台裏と、そこから生まれた技術や開発思想についてお話しいただきます。
「歩くこと」よりも「倒れないこと」に着目した理由、「硬く作る」という当時の常識から「柔らかく作る」への発想の転換、そして「人を真似るのではなく、人を理解する」という考え方。世界に先駆けてヒューマノイドに挑んだ開発現場では、ヒューマノイドにとって本当に重要なものは何かが追究されていました。そこには、どのような試行錯誤とブレークスルーがあったのでしょうか。
さらに後半では、フィジカルAIによってヒューマノイドが再び世界的な注目を集める現在、P2やASIMOの時代から何が変わり、何が変わっていないのかを竹中氏と考えます。
AIによって急速に進化する「知能」と、人と同じ実世界で安全かつ自在に動くための「身体」。両者をどう融合していくべきなのか。世界各国でヒューマノイド開発が加速する中、日本が長年培ってきたロボティクス技術や思想を、これからのヒューマノイド開発にどう活かしていくことができるのでしょうか。
また、竹中氏が特別アドバイザーを務める一般社団法人ワークロイド・ユーザーズ協会(WUA)についても、WUAの田中副会長からその活動や取り組みを紹介します。ロボットを開発する側だけでなく、「使う側」の視点から社会実装を考えるWUAが、どのような役割を担い、活動を進めているのかにも迫ります。
過去の開発秘話にとどまらず、P2、ASIMOから現在のフィジカルAI、そして次世代のヒューマノイドへとつながる約40年の技術と思想を、竹中氏とともに振り返り、未来を展望します。
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Honda「P2」「ASIMO」が残した軌跡
開発者・竹中透氏が語るヒューマノイドの原点とフィジカルAI時代の未来
開催日時:2026年11月25日(水)15:30~17:00
一般申込締切:2026年11月11日(水)正午
抽選結果の発表:2026年11月13日(金)夕刻までにメールでお知らせ予定
※当選者の方には、視聴情報を2026年11月24日(火)夕刻にマイページでご案内いたします。
プレミアム会員と有料お申し込みの締切は2026年11月20日(金)正午です。
<ゲスト講師>
本田技術研究所 社友(元・主席研究員)
株式会社ジェイ・ティー・マネジメント 特別アドバイザー(顧問)
WUA 特別アドバイザー
竹中透氏 / 工学博士
<ゲスト講師>
WUA 副会長
株式会社ジェイ・ティー・マネジメント 代表取締役社長
産総研 人工知能研究センター 客員研究員
産業技術基盤創新機構 代表理事
田中 純氏
<モデレーター>
ロボスタ 編集長 神崎洋治
参加費:通常1名につき15,500円(税込)、プレミアム会員 無料、無料ご招待キャンペーン(抽選)
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本セミナーの見どころ
Honda「P2」「ASIMO」はどのように生まれたのか(竹中氏)
1986年に始まったHondaのヒューマノイド研究
世界を驚かせたP2開発の背景と、ASIMOへつながった技術
P2のIEEEマイルストーン認定が意味するものヒューマノイド開発を変えた発想(竹中氏)
最大の課題は「歩くこと」ではなく「倒れないこと」
「硬く作る」から「柔らかく作る」への発想の転換
人間の動きをコピーするのではなく「人を理解する」
複雑なロボットだからこそ、本質を捉えてシンプルに考える世界初への挑戦を支えた研究開発(竹中氏)
前例のないヒューマノイドをどう開発したのか
試行錯誤からブレークスルーが生まれるまで
いわゆる“闇研究”に象徴されるHondaの研究開発文化※後半は、P2、ASIMOの時代から約30年が経った現在に目を移します。まず、WUA の田中副会長よりWUAの活動について紹介します。
WUAが目指すロボットの社会実装(WUAの田中副会長)
竹中氏が特別アドバイザーを務めるワークロイド・ユーザーズ協会(WUA)とは
開発者だけでなく「使う側」から考えるロボットの社会実装
企業や研究機関、ユーザーをつなぐWUAの取り組みP2・ASIMOからフィジカルAIへ(対談:竹中氏/田中氏/編集長、下記は予定)
約30年前のヒューマノイドと現在のヒューマノイド、何が変わったのか
生成AI、VLA、世界モデルによる「知能」の進化をどう見るか
AIの進化だけでは解決できない「身体」の課題
人と共存するヒューマノイドに必要なものとは日本のヒューマノイドはこれからどこへ向かうのか(対談)
世界で再び激化するヒューマノイド開発をどう見るか
日本が長年培ってきたロボティクス技術と知見
日本の研究開発や産業が活かせる強みとは
フィジカルAI時代のヒューマノイドへの期待
プロフィール
竹中透氏
株式会社本田技術研究所 社友(元・主席研究員)
株式会社ジェイ・ティー・マネジメント 特別アドバイザー
一般社団法人 ワークロイド・ユーザーズ協会(WUA) 特別アドバイザー
東京工業大学(現・東京科学大学)にて、ロボット工学の世界的権威でありロボコンの創始者でもある故・森政弘名誉教授の下、ロボット工学を学ぶ。また、「相反する概念を対立させず、一つの調和として捉える(二元性一原論)」など、先生独自の仏教的ロボット哲学に強い影響を受ける。
ベンチャー企業を経て、1989年に株式会社本田技術研究所に入社。黎明期より二足歩行ロボット開発の中核を担う。自身が考案した「大局安定化制御」により、1996年に世界初の自律歩行人間型ロボット「P2」を発表(2026年IEEEマイルストーン認定)。その技術をさらに昇華させ、2000年発表の「ASIMO」開発を牽引した。
ASIMOにおいては、単なる運動性能の追求のみならず、「人と自然にインタラクション(相互作用)するデザイン」が実現されている点に特徴がある。人と同じ空間で安全、かつ違和感なくコミュニケーションを取るための「親しみやすく自然な挙動」を、高度な制御技術が裏側から支え、実現させている。
「人と共存するロボット」のあるべき姿をいち早くデザインし、形にしてきたその知見は、現代のヒューマノイドやフィジカルAI開発に不可欠な思想となっており、昨今のヒューマノイド開発者からも多大なリスペクトを集めている。
また、同社主席研究員として「ホンダ歩行アシスト」などロボティクス技術の社会実装や後進の育成にも尽力された。
現在は、株式会社ジェイ・ティー・マネジメントおよび一般社団法人ワークロイド・ユーザーズ協会(WUA)の特別アドバイザーを務め、人とともに高めあうロボットの将来について、その深い知見をもって活動を行っている。
田中 純氏
一般社団法人 ワークロイド・ユーザーズ協会(WUA) 副会長
株式会社 ジェイ・ティー・マネジメント 代表取締役社長
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 情報・人間工学領域 人工知能研究センター 客員研究員
一般社団法人 産業技術基盤創新機構 代表理事
大学院修了後、システム開発会社のエンジニアとして、組込みシステム、生産管理システム、航空機などの大規模ソフトウェア開発に用いる構造モデリング手法等の開発に従事。
1994年以降、複数の起業を経て、事業戦略コンサルティングファームのコンサルタント・取締役を歴任。その後、企業再生を専門とする経営者に転身し、企業再生業務を続けながら、2007年に国際投資事業を行う株式会社ジェイ・ティー・マネジメントを設立。代表取締役社長として現在に至る。
並行して、2011年から産業技術総合研究所において招聘研究員、研究部門の研究参与などを経て、情報・人間工学領域の領域長補佐(幹部職員)に就任。テクノロジーを活用して企業の課題と研究開発を結びつける「R&Dプロデュース」を立ち上げ、研究成果を企業の事業につなげるとともに、技術と経営の双方を担える人材の育成にも取り組んできた。現在は人工知能研究センターの客員研究員として、研究所の課題に取り組んでいる。
この間、2015年から2022年まで明治大学サービス創新研究所の研究員を務めたほか、2022年には一般社団法人産業技術基盤創新機構を設立し、代表理事に就任した。
2024年6月、WUAの副会長に就任。研究開発、起業・事業、人材育成の現場を横断してきた経験を生かし、技術に基づくイノベーションの創出と、有志をつなぐロボティクスの国際的なプロデュース・プラットフォームの実現を目指して活動している。
神崎洋治
ロボスタ 編集長
TRISEC International,Inc.代表 「最新AI技術がよ~くわかる本」(秀和システム)、「ロボット解体新書」(SBクリエイティブ)、「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」「体系的に学ぶデジタルカメラのしくみ」(日経BP社)など著書多数。
ロボット、AI、自動運転、IoT、モバイル通信、デジタルカメラ、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。
インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数。
主催:株式会社イード(ロボスタ)
オンラインセミナー概要
・Microsoft Teamsを使用したライブ配信です。アカウントなしでもPC、タブレット、スマホなどから視聴可能です。
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