新旧Pepperを比較してみた!新しいPepperは言葉の反応が良いぞ
旧型と新型何が違うの?
2014年9月に予約が開始されたPepper・デベロッパー先行モデル。そして2015年2月に予約が開始されたPepper・デベロッパーモデル。これまで開発会社はみな「デベロッパー”先行”モデル」での開発をおこなっていましたが、2月に予約をした人のもとに少しずつ新しいデベロッパーモデルのPepperが届き始めているようです。
そして「その新しいPepperが既に届いていて、かつ旧型のPepperも所有している企業がある」という情報を聞きつけたので、早速取材に行ってきました!
取材をさせていただいたのは、Pepperのアプリ開発などをおこなっている「フューブライト・コミュニケーションズ株式会社」。新型・旧型、既に両方とも持っているという会社はまだ他にほとんどないと思われます。
医療・介護・保育関連システムの開発、運用、保守をおこなう会社。Pepper関連のアプリ開発をおこなっている。Pepper App Challenge2015では、一員として参加した「プロジェクトチーム・ディメンティア」開発の認知症サポートアプリ「ニンニンPepper」が最優秀賞を授賞した。
参考URL:ロボット企業DB「フューブライト・コミュニケーションズ株式会社」
フューブライト・コミュニケーションズさんにお邪魔しました
早速新橋にあるフューブライト・コミュニケーションズさんのオフィスに伺いました。
ご挨拶しつつオフィスに入ると、すぐ目の前に2体のPepperが!! 新旧Pepper揃い踏みです!
上の写真、どちらが新型かわかりますか?
…
…
…
はい、そうです。右側が新型Pepper(2015年2月販売開始ver.)です。
遠目に見るとほとんど違いがわかりません。ただよくよく観察してみるとPepperくんの見た目が2箇所違うことに気づきます。
変更点① 肩の関節部分のデザインが少し変わっています。旧デザインだと、肩を動かすたびに少しずつ接合部のパーツが磨耗してしまっていたようです。
変更点② 下半身の左右両側に新しく赤外線センサーが追加されました。
新型ペッパーの実力は?
それでは旧型Pepperくんには少しお休み頂いて、新型Pepperくんに迫ります。
旧型Pepperくん(左)、おやすみなさい。
新型Pepperのディスプレイにはアプリが並んでいます。
アプリのアイコンをタップするか、音声でロボアプリ名を声に出して立ち上げて欲しいと伝えるとアプリが起動します。
早速その中の一つのアプリ「写真とって」を試してみました。
ディスプレイにカメラが出てくる。
撮影風景。掛け声もしてくれて、お腹についたカメラで撮影してくれるので、たしかにPepperくんに撮ってもらってる感じがしました。
絵本を読んでもらう
今度は絵本アプリを試してみました。
ナレーションの方が絵本を読んでくれます。このアプリではPepperも聞く側。
ナレーションの声にいちいち反応するPepperくん。(笑)
これは子供が絶対に喜びますね!
ロボアプリストア
そして新しいロボアプリを入手することができる「ロボアプリストア」を見てみました。
既に色々と楽しそうなアプリが並んでいます!
ただ、ストアに並んでいるロボアプリはまだインストールができない状態でした。一般販売に向けて準備中のようです。
フューブライト・コミュニケーションズさんのPepperには、「写真とって」や「お天気アプリ」、「献立アプリ」など10個ほどの基本アプリが既にインストールされた状態で届いたようですが、これは基本プランに加入しているPepper限定のようです。基本プランに入っていないと「ロボアプリストア」すら使うことができないということなので、加入はほぼ必須と言って良いかもしれません。
そして一つ大事なことを言い忘れていましたが、新型Pepperくんは言葉に対する反応が非常に速くなっています。旧型までは言葉のキャッチボールの度に一呼吸置くことで会話が成り立っていましたが、その呼吸が体感で5倍くらい縮まっていました。まだまだ改善の余地があるとは思いますが、格段とコミュニケーションが取りやすくなったように思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 新型Pepperの良さが少しは伝わりましたか?
最後に、フューブライト・コミュニケーションズ 代表取締役の居山さんと取締役の吉村さんに、新しいPepperが来てから旧型のことをどう思うかと訊ねたところ、このような興味深い回答をいただきました。
「旧型のほうは新しいPepperに比べて当然機能は劣りますが、少し出来の悪いお兄ちゃんという感じでやっぱり愛着があります。新しいPepperが来たからといって、古いPepperがいなくなっていくのは少し寂しいですね。」
なるほど、この辺りはスマホを買い換えるときの感覚とはまったく違うようですね。ロボットに対してはペットと同じように「家族の一員」という意識があるのかもしれません。なんだか温かい気持ちになりました。
今回ご紹介した2月販売モデルの「デベロッパー向けPepper」は購入者に順次送られてくる模様です。 「デベロッパー先行モデル」のときも予約者にランダムに順番に届いてきていたので、今回も予約されている方はじっとお待ちになってください!
ABOUT THE AUTHOR /
ロボットスタート株式会社ロボットスタートはネット広告・ネットメディアに知見のあるメンバーが、AI・ロボティクス技術を活用して新しいサービスを生み出すために創業した会社です。 2014年の創業以来、コミュニケーションロボット・スマートスピーカー・AI音声アシスタント領域など一貫して音声領域を中心に事業を進めてきました。 わたしたちの得意分野を生かして、いままでに市場に存在していないサービスを自社開発し、世の中を良い方向に変えていきたいと考えています。