PepperやNaoの開発などを手がけるAldebaran Robotics社は、2015年9月4日にデベロッパープログラムへの参加者が世界で3,020名に到達したことを発表し、その内訳に関する情報をインフォグラフィックとともに公開しました。急速に拡大中のこのデベロッパープログラムにはどのような方々が参加しているのでしょうか? 発表されたデータをひとつひとつ見ていきましょう。
◯ デベロッパープログラムとは?
フランスに本社を置くAldebaran Robotics社が運営する、ロボットアプリ開発のためのコミュニティ。登録をすることで、「Choregraph(コレグラフ)」というPepperアプリ開発のためのプログラミングツールを入手することができたり、ロボットアプリ開発における様々な疑問をユーザー同士で解決していくための「フォーラム」に参加することができる。登録は無料。
INFOGRAPHICS
日本が最多、アメリカ、フランスが続く
参加者の国別内訳によると、日本人は1,700名以上の方々がデベロッパープログラムに参加していることがわかります。そして、アメリカが続き、Aldebaran Roboticsが本社を置くフランスは3番手に位置しています。デベロッパープログラムへの参加者は世界96カ国へと広がりを見せているようです。
約6割が個人
上記のデータによると、デベロッパープログラム参加者のうち、約6割にあたる1,909名が個人での参加者であることがわかります。職業上登録をしている人の割合は4割弱ということで、仕事上で登録している人よりも個人参加の割合のほうが多いようです。
参加者の13%が女性エンジニア
IT企業における開発チームの女性比率の世界平均がおよそ19%という統計が出ているため、それと比較すると女性比率は若干低めのようです。
4割がロボットアプリをビジネスにしたい
参加した理由という項目では、全体の40%が参加理由として「ロボットアプリをビジネスにしたい」を挙げ、続いて38%が「コーディングを学ぶためにロボットが最適だと感じたから」という理由を、22%が「友達にロボットで何ができるかを見せたかったから」という理由を挙げていることがわかります。
コーディングを学ぶためにロボットが最適だと感じたという理由が上位に入っているのが興味深いですよね。ロボットアプリ開発の面白さをエンジニアの方に尋ねてみると「すぐに実際のものが目の前で動く点が面白い」と答える方も多く、プログラミング学習の導入として非常に効果的なのかもしれません。
保有スキルはJavaとC++が同率一位
Pythonを書ける人はそれほど多くないようです。
約半数がロボット未所有
Aldebaran Robotics社が開発に携わっているNaoおよびPepperを所有している人は54%程度。参加者の約半数がいずれのロボットも所有していないようです。プログラミングツール「Choregraph」はPCさえあれば使用できるので、全員がロボットを持つ必要はないということですね。
発表されたデータは以上です。デベロッパープログラムにまだ登録していない開発者志望の皆様は、ぜひこの機会に登録されてみてはいかがでしょうか?
Create Account -Developer Program-
ABOUT THE AUTHOR /
ロボットスタート株式会社ロボットスタートはネット広告・ネットメディアに知見のあるメンバーが、AI・ロボティクス技術を活用して新しいサービスを生み出すために創業した会社です。 2014年の創業以来、コミュニケーションロボット・スマートスピーカー・AI音声アシスタント領域など一貫して音声領域を中心に事業を進めてきました。 わたしたちの得意分野を生かして、いままでに市場に存在していないサービスを自社開発し、世の中を良い方向に変えていきたいと考えています。