Google HackFair Tokyo 2015 に行ってきました。

12月6日(日)に 3331 Arts Chiyoda で開催された Google HackFair Tokyo 2015 に行ってきました。

イベント紹介ページには以下の様に説明がありました。

Google は Android、Google Cloud Platform、Google Maps APIs、Chrome など様々なテクノロジーの API や SDK を公開しています。 そして、これらのテクノロジーを活用して、開発者の方はパソコンやスマートフォン向けのアプリだけでなく、さまざまなガジェットやデバイスも作成しています。

Google HackFair Tokyo はこれらの活用事例を展示し、デベロッパーが互いに学ぶイベントです。

展示条件:Google のテクノロジーを活用したガジェットやデバイス、サービスであること


会場は、アトリエ秋葉原の入っている建物 3331 Arts Chiyoda です。こちらの体育館を使って展示が行われます。入場無料なので、たまたまふらり来た人たちも見学してました。





■ぷろとろいど君/eegoziilaさん

早速ロボット発見。「ぷろとろいど君」です。よく見ると、html5jロボット部のeegoziila部長の作品でした。




Chromeでロボットの制御を行います。ブラウザ上の「音声認識開始」ボタンを押してあら、パソコンのマイクに話しかけると、ぷろとろいど君が指示通りに動きます。




HMDを使うとロボットの視線でモノが見えちゃいます。試しに話しかけてみたら、ちょこちょこと必死に動くぷろとろいど君が可愛らしいです。





■どこでもコンパニオン/大阪ペッパー友の会

あ、Pepperがいました。「どこでもコンパニオン/大阪ペッパー友の会」です。




カラオケでPepperが盛り上げ役になるというロボアプリ。これで一人カラオケでも寂しくないですよ。




同時にカラオケシーンをYoutubeでライブ配信できるので、友達のPepperのタブレットに配信中のカラオケシーンを送ることもできます。




これで遠方にいる友達もカラオケの輪の中に入ってくるので「どこでもコンパニオン」という名前だそうです。




ライブ配信の動画は感情認識で自動分類されて、投票も行えます。投票結果は、週に一度ランキング形式でPepperから発表がありますので、カラオケが終わった後もみんなで楽しめますよ。

こちらに紹介動画もあります。




■Pepper ホームラン競争/プロトコーポレーション R&Dラボ

「Pepper ホームラン競争/プロトコーポレーション R&Dラボ」からは、Pepper相手に野球を行うロボアプリが出展




Pepperが投手となって、ボールを投げるポーズをします。音に合わせてバットを振ると、ホームランの飛距離が表示され、競い合うというものです。




秘密はバットについた加速度センサー。これに応じて飛距離を計算しているというもの。




実際やってみると、予想以上に楽しかったです。体を動かすゲームって遊んでいる実感があっていいですね。





■ペッパーソナル・トレーナー/BOB

「ペッパーソナル・トレーナー/BOB」です。




先日開催された Pepper App Challenge 2015 Winter で「ベストライフスタイル賞」を受賞したロボアプリ。Pepperが個人トレーナーとなって、あなたの運動をアシストしてくれます。




運動量や健康状態を把握し、運動不足の時はPepperが自分の身体を使った運動を提案。怠けた時には、Pepperが叱咤激励してくれます。




こちらがアプリの全体像です。目標達成の場合と未達成の場合のフローがそれぞれ説明されています。




利用のイメージです。仕事に疲れて帰ってきても、Pepperが励ましてくれるので、運動を続けることができます。




トレーニング例です。タッチ運動、ダンス運動、スクワット、表情筋トレーニングなどがあります。





■しりょくてすと/Wachuu合同会社

「しりょくてすと/Wachuu合同会社」です。

Pepperを使って視力検査が行えます。Pepperの前に立ちます。ちょうどいい距離じゃない時には「ちょっと前に/もっと後ろに」とPepperから指示を受けます。




Pepperの言う通りに片目を閉じると検査スタートです。




おなじみの記号が出てくるんで、上下左右を声を出して答えます。




終わると視力を教えてくれます。僕の視力は0.7で、ほぼ合ってました。




こちらに動画もあります。





■受付ペパさん/Wachuu合同会社

「受付ペパさん/Wachuu合同会社」です。




Pepperが受付をやってくれる上に、Googleカレンダーとの連携も行えます。Pepperが名前を訪ねてくるので、答えます。




次に担当の名前を訪ねてくるので、こちらも答えます。




Pepperが受付を行うと、担当宛にメールが届きます。パソコンからPepperのカメラを通じ様子を見られます。







常にGoogleカレンダーと照合を行っているので、アポイントのない来客の場合には「!!至急!!」というタイトルでメールが届きます。





■ものまねPepper/Puppeteer(ペパッティア)

「ものまねPepper/Puppeteer(ペパッティア)」です。




KinectとPepperを連携させて、人間の動きの通りにPepperを動かすというものです。




実際にやっているところを見てみましょう。




右手を上げると、Pepperも右手を上げます。手のひらの動きも真似してくれます。




Pepperの可動域の範囲で、どんな動きでも真似してくれます。




こちらがパソコンの画面です。このようにして人間を認識しています。




ロボット関連で気になった展示は以上です。


ここからは個人的に気になったものをご紹介。


■AGRA Light

「AGRA Light」です。

スマート電球のHue(Philips)を使うと、スマートフォンから電球の操作が行えますが、こちらのAGRA Lightは、ライトの向きなどをAndroidから制御できるというもの。




ライトの向きや照度を簡単に簡単にコントロールできるので、Hueとセットで使うと面白そうです。





■てきめんラジコン

「てきめんラジコン」です。




Androidから声を使って、Arduinoで作ったキャタピラを操作します。「前一秒」と喋ると、一秒分前に進みます。





■VRでリアル体験 レースジョッキー

「VRでリアル体験 レースジョッキー」です。




VRを装着して、ウェブカメラの画像を見ながら実際に競馬のジョッキー気分を楽しむことができます。ダービーロボはLeapMotionとRaspberry Pi、ロデオボーイはArduinoで動かしています。

以上です。

ABOUT THE AUTHOR / 

北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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