【ハウステンボス】世界初のロボットホテル「変なホテル」宿泊レポート【自腹】

ロボスタ中橋です。ロボットホテルとして名高い「変なホテル」。オープンからずっと行きたかったんですが、やっとそのチャンスを掴みました。自腹だけど!

早速、現地「変なホテル」の部屋からこのホテルについてレポートしたいと思います。



「変なホテル」とは

まず、このホテルについて知らない人のために簡単に説明しておきます。公式サイトからの引用をするだけですけど・・・。

「変なホテル」は先進技術を導入し、ワクワクと心地よさを追及した世界初のロボットホテルです。

フロントでは多言語対応のロボットたちがチェックイン・チェックアウトの手続きを行い、クロークではロボットアームが荷物をお預かり、手荷物はポーターロボットがお部屋(A棟のみ)までお運びします。どこか温かみを感じるロボットたちとの楽しいひとときに、心をくすぐられることでしょう。 更に、客室前で顔認証をすれば、その後はまさに顔パス感覚。鍵の持ち運びのわずらわしさ、紛失の不安から解消されます。
「変」には「変化しつづける」という意思が込められ、目指すは、常識を超えた先にある、かつてない感動と快適性。

「変なホテル」へご宿泊の皆さまを、未体験のサプライズで一足先の未来へいざないます。

実は「変」は「変化」の変なのであって「変わっている」ということを売りにしているわけではないんですね。

でも、やっぱり変ですけどね。ホテルの名前からして。



ハウステンボスの宿泊にぴったりな変なホテル

「変なホテル」に行く前に、まずハウステンボスをちょこっと観光させてもらいました。ホテルへのチェックインは3時からでしたので、ちょっとだけ園内を散歩して時間調整です。

園内のヨーロッパのような町並みは見事としか言いようがありませんでした。それにしても、いい天気すぎて、熱いです。暑さに弱いんで軽く死にそうです。死なないけど。



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ハウステンボスの園内。広大な敷地面積を誇ります。

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巨大な風車見てると、まるでオランダに来たみたいです。ハウステンボスの狙い通りすぎですが、本当にそんな感じです。

ここだけで数日過ごせそうな規模、そして盛りだくさんのアトラクションなんですが、仕事ですし時間も限られているので、目的の「変なホテル」に向かいます。変なホテルはハウステンボスからは歩いて10分程度の距離ですが、無料のバスも出ていますのでありたがく利用させてもらいました。



変なホテル到着!

変なホテル、外観は変ではありませんでした。至ってまともなデザインです。



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入り口に立ってるロボットだけは普通ではないですね。

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動作拡大型スーツ、スケルトニクスが展示中でした。これをホテルマンが使う・・・のはイメージわかないですもんね。

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入り口にはエアホイールが並んでいます。体験できるそうです。やっぱり変ですね。

さて、次はホテルの中へ入ってみましょう。



変なホテルのロビーへ

ホテルのフロント・ロビーにいるロボットを紹介しつつ、チェックインまで進めます。



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巨大なちゅーりーロボが鎮座。ウェルカムな感じの説明をしてくれました。ちなみにちゅーりーちゃんはハウステンボスのマスコットキャラクターです。変なホテル特有のキャラクターではありません。

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これがフロントのロボット。今回、女性のロボット「夢子ちゃん」を選んで、チェックイン。予約していた名前を告げると、隣の液晶で名前を入れるように指示されます。なら名前聞かなくても・・・と思いつつ(^ ^;)そして登録が終わるとキーカードと領収書がもらえます。自腹だから関係ないんですが。また、顔認証もここで登録です。

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女性のロボットの隣には2体の恐竜ロボット「未来くん」がいます。このロボットは、男の声でしゃべります。英語も対応しているそうです。ちなみにNaoも受付にいれば対応してくれるみたいですが、今回は受付にはいませんでした。

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ロビーに、ガラス張りのコーナーがあって、そこに産業用ロボットが置いてあります。しかも動いてます。

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これが変なホテルのクロークロボ。荷物を預かってもらえるアームロボットです。ちなみにサイズは50cm x 30cmに収まる物に限られます。料金は24時間で500円。僕らの荷物は大きすぎてダメでした・・・。

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部屋に荷物を運ぶ時に使えるポーターロボ!対応しているのはA棟だけとのことで、今回宿泊の部屋までは使えませんでした。残念!

案内からチェックインまで、ロボットが見事に対応してくれました。実際に人間の従業員を見ていません。なんて未来なんでしょう。



ロビーで展示中のロボット

チェックインの後に、ロビーに飾られているロボットがたくさんありましたのでそれを紹介しておきます。DMM.make ROBOTSのラインナップが多いので、今後RoBoHoNも並びそうな予感。



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左から、Nao、Tapia、PLEN.D、Palmi。

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右から、Bocco、Robi、プリメイドAI。それぞれタブレットでロボットが紹介されます。

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また実用的なロボットも本格的に導入されており、窓拭きロボット、芝刈りロボットが本当に動いていました。

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ピアノの演奏すら、ロボットです。

子供連れの家族のお客さんにコミュニケーションロボットやサービスロボットの実物を見せる機会ができて、ロボット業界にとってありがたいことだなと思います。



変なホテルの部屋へ!

チェックインが終わったので部屋に向かいます。



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変なホテルは複数の建物にわかれています。外観も周りの環境も良い感じで、変ではありません。

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部屋の扉は、顔認証でキーレスでも入れるシステム。キーカードももらっているので、それを使っても大丈夫。とてもスマートなシステムです。

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部屋はあまり変ではないです。普通のビジネスホテルのような設備で、安心して宿泊できそうです。ちなみにベッドはシモンズ社製マットレスとのこと。

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変なのは、ロボットが置いてあること。ちゅーりーロボです。室内照明を制御したり、アラーム、天気予報などの機能を持っています。ちゅーりーの隣にあるタブレットでも照明などを制御可能でした。ライトも人感センサーが駆使されたスマートなものでした。

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部屋の外にまで掃除機ロボットが。徹底的なロボット導入に恐れ入りました。

なお、部屋のタイプはスタンダード、スーペリア、デラックスの3種類。今回の部屋はスーペリアです。

部屋自体は変さは感じられず、むしろとてもスマートなホテルという感想でした。そして何より、ホテルに来てから、部屋に入るまで、人間の従業員には一度も会っていません!これって変ですし、そして凄いですよね。

ただ、実際は人間の従業員は存在していて、ロボットのメンテをしたり、宿泊客が困っているときは助けるべく待機しているのだそうです。今後さらなる効率的な運営のため、ロボット導入が加速しながら、変なホテルは変化していくことでしょう。また泊まりに来たいなと思います。実際、ハウステンボスのホテルの中では最も安いし、正直オススメです。自腹ならなおさらです。


この公式YouTube見れば、このホテルのシステムが良くわかると思います。オススメ動画です。っていうか、このレポートな不要なぐらいわかりやすいです・・・。



レストランは?

隣接のレストラン「AURA」で食事ができます。ホテルには、飲料・パン・菓子・冷凍食品などの自動販売機も充実しています。こちらは変なホテルと違って、ロボットではなく人間の従業員がサービスを提供します。



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健康レストランを謳っており、長崎県の地産地消にこだわった食材となっています。

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レストラン内に野菜工場「とれたてファーム」施設があり、無農薬野菜が作られる様子も確認できます。

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レストラン自体はブッフェスタイルで、どっちかというと和食よりの食材が大量に並んでいました。

ということで自腹ですが、非常に美味しくいただきました。ご馳走様でした。



明日、ついに「ロボットの王国」グランドオープン!

そう、実は「変なホテル」のためだけに長崎ハウステンボスまで来たのではなかったんです。



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パトレーバーの後ろ姿、かっこ良い!

明日のロボットの王国グランドオープン、全力で、そして引き続き自腹でレポートしていきますのでお楽しみに!


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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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