デンソーの移動ロボット「DELITA」のコンセプトが斬新過ぎて、もはや期待感と愛らしさが止まらない

CEATEC JAPAN 2017のデンソーブースにかなり変わったロボットが展示されている。
近付くと、大きな箱型の頭の部分がパカッとダイナミックにオープン、中にはたくさんのあめ玉が入っていて「あ・・ありがとう、うれしいっ!」ってなる。

このロボット「DELITA」と言うらしい。

モノの移動の未来像をカタチにした「DELITA」(向かって左の大きなロボット)。こう見えて自律移動できるロボットなのだ。右は株式会社デンソー 東京支社 バリューイノベーション室 ソーシャルデザイン課 担当係長 羽田成宏氏。羽田氏が手に持っているのはマスコット。

人感センサーを搭載していて、人が近付くと自動でパカッと頭が開く

「アメちゃん、くれるの? うれしい」ってなる


未来すぎるコンセプト

このコンセプトが斬新だ。
「モノの移動の未来像」と題して、「モノの移動の中でヒトとヒト、モノとモノとの拠点を増やすことで、ヒトとヒトとのコミュニケーションを創造し、well beingな経験を実現するコンセプトを提案します」と語られている。
なるほど・・。
どういうこと?


ということで、デンソーブースで担当の羽田氏にどういうことか聞いてみた。

担当の方の話によると・・・
例えば、移動について、現在のヒトやモノとの関係性というのは、何かを運ぶモノ、何かを運ぶヒト、運ばれるモノやヒトとが別々の関係性で構成されている。それをもっと上手く組み合わせることができないだろうか、それには何かを運ぼうと移動している最中に、運んでいるものが入れ替わったり、付け足されていったりすることで新しい関係性やコミュニケーションが生まれるのでないか
と、そんな感じの内容だった(ように思う)。
なるほど・・・
どういうこと?


観終わるとホッコリするコンセプトムービー

とにかくこのコンセプトムービーを観てみるとわかるというので、早速観てみることにした。

母親が息子の誕生日にプレゼントを届けたいと、「DELITA」に預ける。



誕生日当日に届けられればハッピーなので、それを目指して「DELITA」は歩き始める。


散歩していて綺麗な花を見つけると花を摘んで荷物入れに加える。


移動には電車に乗ったり、飛行機を使ったり・・目的地を目指す。


ヒッチハイクもする。でも赤ちゃんがくずりはじめちゃった


途中で出会った人にとって役に立つものを「DELITA」が持っていたら、どんどんあげちゃう。みんなハッピー。


街にはいろいろな「DELITA」がいて、移動だけが「DELITA」ではない


フレッシュさが大切なものは息子の家の近くで購入しよう。ケーキをゲット。


雨が降る中、猫にも出会う。


やがて「DELITA」は息子の家に到着、無事にお母さんからの誕生プレゼントを届けるのだが・・



これがコンセプトムービーだ。なんだか、もはや斬新すぎてぶっ飛んでいる。

自由すぎて素晴らしい。


ただものではない「DELITA」(僕は移動できるロボットが好き)

ただ、これだけは付け加えておきたい。
このロボット「DELITA」の頭頂部に付いている突起は、レーダーセンサー「LIDER」だ。つまり、自動運転車が自律走行にも利用するあれ。SLAM技術等を使っているのでこのロボットは自律的に移動することができるのだ。
ROSで動作していて、オープンな開発環境でもって、パートナーと一緒に「新しい移動の未来像」を開発していきたいのだと言う。

オレンジ色の突起がレーダーセンサー「LIDER」

原発の被災地など、お店がなくて物流が不便な場所でフィールドワークを行うと、高齢の方々は買い物にも不便で「こういうテクノロジーはワクワクする」と歓迎されると言う。「DELITA」が生活用品やお菓子を運んできて、被災者の子ども達に配る姿を思い浮かべると素晴らしい。そして、これらの体験をした子ども達が将来、人やモノとの繋がりを重視し、いつか感じた人との関係性や温かさを誰かに伝えたいと思う日が来るかもしれない。そんなことを目指して物流をもう一度考えてみてもいいのではないか。それが「DELITA」が発するメッセージなのかも、と感じた。

コンセプトムービーは未来の話、あくまでアイディア提案ではあるものの、「DELITA」にはそれを実現する階段を一歩ずつ上がるための技術が搭載されはじめている。

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ロボスタ編集部
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