未来のレジ係はロボットに? 接客から決済まで全て担当する「レジ for Pepper」は月額1.5万円から

ソフトバンクロボティクスは、ロボットがレジ係として、注文受け、レコメンド、決済、注文票の印刷をこなす決済ソリューション「レジfor Pepper」を発表した。
明日から開催される「Softbank Robot World 2017」に展示する。



人材不足と外国語対応を解決するロボット・ソリューション

ソフトバンクは、会計を行うだけのレジスタではなく、商品が「いつ誰にどれだけ売れたか」といった販売情報を記録するとともに、集計結果の分析機能を備えた「クラウドPOS」を販売している。その販売を通して、現在の店舗では「人材不足」と「訪日外国人の増加」に対する不安の声が多く上がっていると言う。


この課題をテクノロジーが解決する方法として「セルフレジシステム」と「サービスロボット」が有効ではないかと考えた。
「レジ for Pepper」は、Pepperがレジ係として、接客対応から決済までを一気に引き受けるシステムだ。接客機能としてはMicrosoft Azureと連携し、高度な会話にも対応。更に日・英・中の3ヶ国語に対応する。顔認証機能を備え、来店客を登録して、好みを記憶したり、それに応じたレコメンド(商品のオススメ)も可能だ。また、決済機能としてはQRコード決済やSuicaなどの交通系の決済システム、電子マネー等に対応した。





「レジ for Pepper」の流れ

Pepperは来店客に挨拶をして、タブレットに商品のメニューを表示する。
ユーザーは希望する商品をタブレットから選択する。


決済の前に、Pepperがオススメの商品をレコメンドする。(リピータの場合は、顧客の好みに合わせたオススメ品を提示することもできる)


次に決済方法を選択する。


決済方法で「Origami」をユーザーが指定し

スマホで決済をしているところ


決済が完了すると、注文票がプリンタから印刷される。デモでは下の写真のようにプリンタは左上と右下の2台が設置され、両方からプリントされる。右下から出力される注文票は顧客が受け取るもので、商品を受け取る際に確認したり、領収証として使用する。左上は厨房(キッチン)で印刷され、注文が入った製品を知らせるのに利用できる(飲食店やカフェなどの場合)。これを実現したことで、レジはロボット、スタッフは厨房という構成でレストランやカフェの運用が可能になるかもしれない。


ユーザーは注文票を持って、配膳コーナーへ行って商品を受け取るか、自分のテーブルで店員が商品を運んできてくれるのを待つ。


これが一連の流れだ。レジ役をロボットが担い、決済までこなすことで人材不足の解決を狙う。社員食堂や学食、コーヒーショップなど、レジを先に済ませて、その後で商品を配膳口で受け取るスタイルは多い。その部分での効率化は大いに期待できるだろう。
また、外国語対応に加えて、外国人がよく利用する決済方法にも対応したことで、インバウンドの観光客向けとしても「セルフレジ」の役割を果たせる可能性が高い。動作も比較的速く、キビキビと反応する。


「レジ for Pepper」を実際に見られる

「レジfor Pepper」は12月4日(月)から受付を開始し、月額15,000円〜で提供される予定。

明日から都内で開催される「Softbank Robot World 2017」に展示されるほか、12月上旬より原宿竹下通りの「カルビープラス」で先行利用される。実際の動作を見てみる良い機会になりそうだ。



関連サイト
SoftBank Robot World 2017

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神崎 洋治
神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。