準天頂衛星みちびき、3次元地図、磁気マーカー、AIなどを活用した自動運転バス走行実験をSBドライブらが実施

自動運転技術を研究・開発する先進モビリティ株式会社と、ソフトバンクグループのSBドライブは、新たに開発した自動運転バスを使い、沖縄県で実証実験を行う。内閣府が戦略的イノベーション創造プログラム「自動走行システム」の一環として実施し、2社が実証実験を受託した。

実証実験で使用する車両(冒頭の写真)は先進モビリティが新たに開発したもので、市販の小型バスをベースに改造した。
特徴としては、準天頂衛星から受信したGPSシステムを使用するほか、高精度3次元地図を利用した車線走行制御実験、磁気マーカーを利用した正着制御実験、制御技術・センシング技術の高度化に向けたAI(人工知能)技術の活用可能性の検証、加減速制御の活用による車内転倒事故の減少と乗り心地改善に係る検証などを実施する予定だ。

GPS機能が正確に測位するには、通常は4機の人工衛星と通信する必要がある。しかし、地球軌道上を旋回している米国のGPS衛星4基以上と常に通信することは難しい。そこで日本は独自に日本のほぼ天頂(真上)を通る軌道を持つ人工衛星「準天頂衛星システム」を複数打ち上げて、GPSの安定度と精度を飛躍的に向上させる予定。この衛星システムが「みちびき」だ。みちびきのシステムの本格的な運用が始まれば、GPSの正確性がcm単位になることも夢ではない。
今回の実験で、そのシステムを活用することになれば、その精度が気になるところだ。

先進モビリティとSBドライブは、今回の実証実験などを通して、自動運転技術の実用化と、それを活用したスマートモビリティーサービスの事業化を目指すとしている。

今回の実証実験は、内閣府が推進する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の「自動走行システム」として、沖縄県宜野湾市および北中城村で2017年12月13日まで、バス自動運転実証実験として実施される。

実証実験の詳細は、内閣府のプレスリリースで見ることができる。

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神崎 洋治
神崎 洋治

神崎洋治(こうざきようじ) TRISEC International,Inc.代表 「Pepperの衝撃! パーソナルロボットが変える社会とビジネス」(日経BP社)や「人工知能がよ~くわかる本」(秀和システム)の著者。 デジタルカメラ、ロボット、AI、インターネット、セキュリティなどに詳しいテクニカルライター兼コンサルタント。教員免許所有。PC周辺機器メーカーで商品企画、広告、販促、イベント等の責任者を担当。インターネット黎明期に独立してシリコンバレーに渡米。アスキー特派員として海外のベンチャー企業や新製品、各種イベントを取材。日経パソコンや日経ベストPC、月刊アスキー等で連載を執筆したほか、新聞等にも数多く寄稿。IT関連の著書多数(アマゾンの著者ページ)。