「ロボット相撲」が両国国技館で開催 世界大会優勝はメキシコとポーランド

ロボット同士の格闘競技大会「ロボット相撲」の全国大会と世界大会が、今年も両国国技館で12月17日(日)に開催されました。

主催は、コミュニケーションロボット「PALRO(パルロ)」の開発を行う富士ソフト。ロボット相撲は、「ロボット作りを通して『ものづくり』の楽しさを知ってもらう場を提供すること」を目的として開催されており、全国大会は1989年から開催、今年で29回目を数えます。1年を通して全国各地・世界各地で予選が行われ、その地区大会には1,291台ものロボットが参加。そこを勝ち抜いた精鋭が17日、国技館に集結しました。

戦いの舞台は直径1,540mmの土俵。参加者が自作したロボット力士が激突し、相手のロボット力士を土俵外に押し出すことで勝敗を決める競技です。ロボット力士に組み込まれたコンピュータプログラムで戦う「自立型」と、プロポを操作して戦う「ラジコン型」の2つの部門があります。

まず午前中に全国大会が開催され、午後からは世界大会。そこには全国大会優勝チームと準優勝チームも参加しました。


土俵の上にいるロボット同士が激突する(全国大会の様子)

全国大会の自立型の優勝は、所属「西日本工業大学マルス部屋」のシコ名「NITζωn(ゼータオメガエヌ)」、同大学の学生である白石一茂さん、脇水一斗さんのチームでした。


全国大会 ラジコン型決勝

一方ラジコン型の優勝は、所属団体「MTYーOB’sー」のシコ名「ラインスピア」、一般参加となる池田竜さん、瀬尾文隆さんのチームでした。

この2台の横綱(全国大会優勝チームは横綱となる)にそれぞれの部門で準優勝した2チームを加えた4チームが、世界大会へと駒を進めます。



世界大会、ラジコン型はメキシコが最強


世界大会は両部門とも日本の横綱が健闘するものの、結果はいずれも4位となりました。



日本の横綱を退けて、見事世界大会を制したのは、自立型がポーランドの「Masakrator」、ラジコン型がメキシコの「St-STROKE」でした。なんとラジコン型は1位から3位までがメキシコのチーム。その強さを見せつけました。



次回で第30回目を迎えるロボット相撲全国大会。節目となる大会に横綱となるのは果たして。そして、日本の横綱は世界でも活躍することができるのか。来年の大会も楽しみです。

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ロボスタ編集部

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