NTT東日本のクラウドサービス『ロボコネクト』ってどう使うの?何が出来るの?疑問に答えるエンジニア向け勉強会を開催!

NTT東日本が展開をしている「ロボコネクト」。
都庁の実証実験でロボットによる音声会話の先進技術が披露された様子や、担当者のインタビューなど、ロボスタでも数度に渡って記事として取り上げてきた。改めて「NTTの技術はすごい」と感じた読者も多かったのではないだろうか。

そんな中、2018年2月21日に「『ロボコネクト』で拓くロボットソリューション勉強会」が開催されたので、その模様をお伝えしたい。



「ロボコネクト」とは?

勉強会の様子をお伝えする前に、改めてロボコネクトの内容について簡単に説明をしておこう。

「ロボコネクト」とはNTT東日本が提供しているクラウド型のロボットプラットフォーム。音声認識や音声合成の対話機能、カメラ撮影機能、遠隔対話機能、プレゼンテーションソフトPowerPointを用いたプレゼンテーション機能など提供している。

昨年12月にはSotaと連携をするAPIを提供開始し、ロボットを使ったフロントサービスを開発者が簡単に作成出来るようになった。


ロボコネクトのビジネスモデルと技術が具体的に分かる勉強会

この勉強会の主催はNTT東日本とロボットスタート。先ずはロボットのアプリ開発を行っているロボットアプリデベロッパーに対して、ロボコネクトを使って何ができるのか、どのように開発するのか、具体的に理解を深めてもらうために開催された。
と同時に、ロボットアプリの開発を既に行っていたり、ロボットアプリ開発に興味を持っているエンジニアとロボコネクト担当者との情報交換の場の役割も持たせたいとNTT東日本は考えているようだ。


会場のTAM COWORKING TOKYO(オフィシャルサイトから抜粋)

今回の勉強会は、JR中央・総武線、東京メトロ丸ノ内線・半蔵門線・千代田線、都営地下鉄三田線・新宿線などが利用出来るコワーキングスペース「TAM COWORKING TOKYO」を会場として行われた。


ロボットスタート株式会社 取締役副社長 北構武憲

まずはロボットスタートの北構が「コミュニケーションロボットの現状」というテーマで登壇。コミュニケーションロボットの活用法や、各種ロボットとの比較など、ロボット業界を俯瞰して語った。


東日本電信電話株式会社 ビジネス開発本部 第三部門 IoTサービス推進担当 担当課長 菅光介氏

続いて、NTT東日本の菅氏が「NTT東日本との共創によるロボットビジネスの提案」というテーマで登壇した。



2016年9月から介護事業者に対してロボコネクトを提供してきたが、「サービス提供開始以降、小売、金融、観光、教育等、さまざまな業界からの要望を受けて今回のAPI提供を開始した。今後はパートナー企業と共にロボットを活用した新たなサービスを創造したいと考えている」と説明した。



利用料金についても具体的な説明があった。初期費用は登録時800円/ユーザー、サーバ登録時1,000円/ユーザー、Sotaの本体金額が145,000円。ロボコネクトの利用料として月額3,000円が発生する。これには1日1,000回/月間1万回までの音声認識、音声合成の利用料金が含まれており、それを超過した場合はオプションで費用が発生する。


初期費用146,800円、月額費用は3,000円という費用感は、他のコミュニケーションロボットと比較しても安価な価格設定だ。価格が理由で導入を見送っていた企業にとっても魅力的な提案となるだろう。



具体的なビジネスの連携の方法について、菅氏は「NTT東日本から『ロボコネクト』、『Sota』、『Sotaを制御するAPI』をパートナー企業様に提供します。これらを利用し、パートナー企業様はご利用者にソリューションとして提供して欲しい」と説明を行った。



ロボコネクトAPIを用いたデモンストレーションを披露

東日本電信電話株式会社 ビジネス開発本部 第三部門 IoTサービス推進担当 山田遼氏

最後に登壇したのは、NTT東日本の山田遼氏。「ロボコネクトのSota APIを使ってみよう」というテーマで技術的な解説を行った。



まずはロボコネクトを活用した際に、どのような流れでSotaを動かすことができるのか、またどのようなAPIが提供されているかなどを解説した。



そして、実際にロボコネクトとSota、外部デバイスを使い「音声による電球の制御」「ロボットを使った通訳」「開閉センサを契機とした制御」という3種類の異なるデモンストレーション行った。



開発環境としては、Raspberry PiをベースとしてNode-Red、連携デバイスとして自作の開閉センサ、PhilipsのHue、連携サービスとしてIFTTT、GCP(Google Cloud Platform)を用いているという。つまり、ロボコネクトは必要に応じて外のサービスやデバイスと連携ができるのだ。



上図が1つ目のデモンストレーションである「音声で電球の制御を行う」ためのシステム構成図。人からの命令をSotaが聞くと、ロボコネクトのサーバと連携し、その結果をコントローラーのRaspberry Piに送り、照明であるHueをコントロールするという流れになっている。



Sotaに話しかけると照明が赤く点灯した。



2つ目のデモンストレーションであるロボットを使った通訳の流れはこうだ。人がSotaに話しかけると、その声がロボコネクトサーバに送られ日本語の文字列を取得、その文字列をコントローラーの役割を持っているRaspberry Piに送り、Google Cloud PlatformのTranslation APIを介して英字の文字列を取得。それを再度ロボコネクトのサーバで英語の音声合成(実験段階)を行い、Sotaに喋らせる。



写真では分かりづらいが、日本語で話しかけるとその言葉が英語に変換されSotaが話した。



3つ目の開閉センサーは、ドアセンサーがイベント(動き)を感知したらSotaが発話をするようにし、ロボコネクトのサーバからSotaへ合成した音声を戻すと同時に、コントローラーであるRaspberry Piが外部サービス(IFTTT)を呼び出し、登録されているLINEのアカウントにドアの開閉があった旨のメッセージを表示させる流れとなっている。



実際に会場のドアに自作の開閉センサーを取り付け、同一ネットワーク上にあるSotaが開閉したかを話してくれた。途中、実装例や実際にNode-Red上でどの様な感じでコードを書いているかも説明を行い、参加者も積極的に写真に収めていた。



まとめとして、「RESTful APIで簡単にロボット制御ができる」「様々なサービス・デバイスと連携できる」など簡単にアプリを作れるという点をアピールをしていた。

実際に45分のプレゼンテーション時間で、3つの異なるデモンストレーションが行えたことや、上述したようにRaspberry Piのようなワンボードコンピュータでサービスが提供できる点などが参加していたエンジニアには響いたようだ。



懇親会では積極的な意見交換の場に

3名の登壇が終了後、懇親会が行われた。懇親会の会場では先程実際にデモンストレーションを行った環境やSotaを興味深く写真に収めたり、登壇者やNTT東日本の担当者に対して疑問点などを投げかけるという場面を多く見受けられた。
実際にサービスを提供している担当者に対して直接疑問や意見を伝える機会というのはなく、NTT東日本としても意見をロボコネクトにフィードバックして、より良いサービスを提供していきたいというスタンスを見ることが出来た。


当日は青以外にもオレンジのSotaが用意されていた。


デモンストレーションを見ながら積極的なディスカッションが行われていた。

APIの提供が2017年12月とそれ程時間が経っていない点もあり、開発の場面でロボコネクトのAPIを本格的に活用していくというのはこれからではあるが、この様な勉強会など通じて他のロボットと比較して低価格でかつ、簡単にロボットを使ったアプリケーションを作ることが出来るロボコネクトに対する理解が深まったのではないかと考えている。



第2回勉強会開催のお知らせ

2018年3月9日に同じく「TAM COWORKING TOKYO」で2回目のロボコネクトの勉強会を開催します。既に募集は開始されていますが若干席の余裕がありますので、今回の記事をご覧頂いて興味を持たれた方は下記のリンクから詳細ページに飛んで詳細をご確認の上、お申込みください。

※今回の記事同様に、NTT東日本のロボコネクト担当者と直接情報交換出来る懇親会もありますよ!

■『ロボコネクト』で拓くロボットソリューション勉強会
日時 : 2018年3月9日(金)  19時30分〜22時00分
場所 : TAM COWORKING TOKYO (御茶ノ水)
詳細ページ/参加申込みページはこちら
(内容につきましては、今回と同様のものとなります)

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ロボスタ編集部
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