AIを活用した英会話学習ロボット「チャーピー」3月16日に発売

株式会社CAIメディアは、2018年3月16日より新型英会話ロボット「チャーピー」の販売を開始する。



新型英会話ロボット「チャーピー」とは

チャーピーは、ぬいぐるみのような見た目の可愛らしいロボット。コンセプトは家にやってきた「留学生」だ。

「チャーピー」は留学生のため英語しか喋ることができない。英会話の取得には、常に英語を喋る環境こそが大切だと言われているが、家の中に英語しか喋れないロボットがいることは英会話学習に良い影響を与えることだろう。

「チャーピー」は英会話能力向上のためにユーザーのレベルを判断し、現在よりも少し高いレベルの単語・文法・表現を使って話しかけてくれる。ネイティヴのような完璧な発音でなくても、英語圏の方に通じる発音であれば、ストレスなく会話を進めることができるのだという。内蔵カメラでユーザーの感情を認識し、それに応じた会話を始めてくれる。自身が英語で喋った内容を日本語で確認できたり、さらにはチャーピーとアプリ内のキャラクターを交えた第三者会話をすることができる。




チャーピー開発の背景

国際化が進んだ現代において、日本の英会話力の水準の低さが問題視されている。2020年には東京オリンピックも開催される。英会話能力育成には日常的に英語で会話をすることが一番の近道だが、日本国内には英語を話す環境が身近にないのが現状だ。だからと言って留学しようとすれば、当然費用も高い。そこで長年英語教材を含む教育ソフトの制作を行ってきたCAIメデイアは、このような課題を解決するために英会話ロボット「チャーピー」の開発を行った。「チャーピー」は2017年日本e-ラーニング大賞 IoT特別部門賞を受賞した。


機能

チャーピーには2つのモードがある。一つは、クラウドに接続する「Rainbowモード」、もう一つがローカルで処理をする「Homeモードだ」。


Rainbowモード

「Rainbowモード」と呼ばれるロボット学習システムは有料で使用することができる。このモード時には、「チャーピー」をクラウドサービスに接続することで、ユーザーの学習データと発言した内容を蓄積し、ユーザーをより理解した会話ができるようになる。

クラウドに接続する「Rainbowモード」は1年目は無料で利用可能だが、継続利用には月額864円がかかる。


Homeモード

「チャーピー」をクラウドサービスに接続せずに使用するモードは「Homeモード」と呼ばれている。Homeモード時にはRainbowモードで利用できるコンテンツの一部が利用できなくなるが、手軽に英会話を始めることが可能。このモード時にも1,000フレーズほどの会話ができるという。


発売にあたり、日本マイクロソフトは以下のコメントを贈っている。

日本マイクロソフトは、このたびの株式会社CAIメディア様による英会話ロボット『チャーピー』の販売開始を心よりお喜び申し上げます。今回、『チャーピー』のクラウドプラットフォームにMicrosoft Azureをご採用いただいた事で、AIを活用した多彩なフレーズと表現による実践的な英会話学習が可能となりました。『チャーピー』が一般家庭内での利用に留まらず、学校や学習塾など多くの教育現場で活用される事を期待しています。日本マイクロソフトは引き続き株式会社CAIメディア様と連携し、クラウドを通じたソリューションの提供により教育市場の発展に貢献してまいります。

チャーピー・チョコレートの価格は58,000円(税込)。公式サイトで販売される他、3月1日より新宿高島屋ロボティクススタジオにて展示・予約販売が行われている。

関連サイト
https://www.charpy.jp/

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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