2018年10月21日、グーグルが米国のGoogle Home向けに「デジタルウェルビーイング(Digital Well-being)」機能の実装を開始した。
デジタルウェルビーイングとは
ウェルビーイングとは「身体的、精神的、社会的に良好な状態」を指す言葉。デジタルウェルビーイングという言い回しは、デジタルなデバイス、スマートフォンなどと健全な日常生活のバランスを取ることを目指すコンセプトだ。デジタルなデバイスの使いすぎに注意、つまりスマホ中毒に注意しようという意味で使われる言葉だといっていいだろう。
グーグルはGoogle I/O 2018においてAndroid Pでデジタルウェルビーイングのサポートを発表。スマホやアプリの利用時間、アンロックの頻度などをダッシュボードで閲覧できる。また1日の利用時間上限をアプリごとに設定することも可能になった。
一方、AppleのiOS 12で実装されたスクリーンタイムも同様の機能で、スマホの利用について可視化を行うツールがOSに組み込まれた。アプリの使用制限や通知の制御も可能で、より健康的にiPhoneを使いやすくする工夫が組み込まれている。
こういったデジタル時代の利用頻度を制御する仕組みが、スマートスピーカーにも搭載されたというのが今回のニュースだ。
Google Homeのデジタルウェルビーイング
一部のユーザーのGoogle Homeアプリの設定画面に「Digital wellbeing」メニューが現れたという。メニューには「フィルタ」と「ダウンタイム」機能が表示される。
「フィルタ」は明示的に一部の音楽をブロックしたり、YouTubeの制限モードを指定するなど保護者が子ども向けの制限を制御できる機能。
「ダウンタイム」はGoogle Homeを指定した時間帯で利用できなくするもの。
今度他社もこれに追随していくのかどうかも注目したい。
Source:reddit