小児がんの子供にロボットを届ける保険会社「アフラック」の取り組み

保険会社のアフラックが開発しているロボットは、療養中の子供たちを癒し、一緒に遊ぶ友達になり、時に医療の知識を教えてくれるアヒル型のロボットだ。

CES2018でお披露目されたこのロボットは、アフラックがヘルスケア製品開発の「Sproutel」と共に開発をしたロボット。My Special Aflac Ducksと呼ばれている。アフラックは、全米の3歳から13歳の小児がんの子供たちに無償でアフラックダックロボットを提供する取り組みを始めており、11月29日(現地時間)、アメリカ・ニューオーリンズの病院に初めて届けられた。


ロボットには、RFIDに対応した7枚の感情カードが付属していてその感情カードをロボットにかざすと、アヒルロボットはその感情を表現する。また、遊びの中で化学療法を学ぶことができるようにもなっており、音楽が演奏されると歌ったり、ドクンドクンという心拍があることで子供たちの寝つきをサポートしてくれる。病院の衛生も考慮し、外装は洗浄可能だ。

米国では、毎年新たに1万6千人の子供たちが小児がんと診断されるといい、治療には平均1,000日間がかかると言われている。その期間中、いかに子供たちを励まし、サポートできるかを考えてできあがった取り組みだ。

アフラックロボットのような取り組みが世界中に広がり、ロボットが人を笑顔にする事例が増えていくことを願う。

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ロボスタ編集部

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